近況⑧

↓前回

東京に来て2ヶ月。早すぎて2ヶ月も経った実感など全くない。目まぐるしく過ぎていく日々に悲しみを覚える他ない。

仕事は転勤前とすっかり変わってしまった。以前は、大変ながらも比較的華やかな業務を請け負っていた。

お客さんと会う機会も大変多く、無理難題に対して頭を抱えつつも、みんなで一生懸命対処法を考え、会社もお客さんも説得しながら対応する面白みがあった。私はお客さんと話してるのが結局一番楽しいので、案外幸せだった。

打ってかわって、今は膨大な仕事をひたするローコストでぶん回す仕事をしている。お客さんとの折衝は少なく、会社の偉い人に何かを説明し了承を得る機会も少ない。
頭を使うというよりは事務処理の精度を限りなく上げることが求められている。

自身の経験のために自ら選んだ業務だが、なかなか苦手分野な気がする。
お客さんと接する機会も減ったし、身体を動かす機会も減り日々ひたすらPCに向き合っている。多動癖の私にはこれがなかなか辛い。軽率にお客さんのところにいきたい...

おまけに業務引き継ぎがイマイチ飲み込めていなくて悲しい。

私は最初の飲み込みが猛烈に悪い人間だ。実感を伴わない話は、いくら説明されても全く理解できない。初めてのことをやるとき、断トツの劣等生はいつも間違いなく私だ。

逆に一度モノにした内容は面白すぎて、深度をいくらでも高められる。

ゲームとかも、当初ルールがさっぱり理解できず全然ゲームにならなくて大迷惑をかけるが、何度も迷惑をかけていくうちに急激に理解を進めていくタイプだ。いやほんま我ながら迷惑だな。

残念ながら、引き継ぎしてくれている相手は、1回聞いたら理解できる＆限られた情報をもとに自分で掴んでいけるタイプらしい。そのためか相手も私に同様の対応を求めているように思う。
本来その子のようにあるべきなんだけど、申し訳ないが私との相性は悪い。

私はといえば、1回聞いた情報は右から左、メモしていても本質を理解していないから相手の想像だにしない勘違いをやらかす、付帯情報にも自分では分かってなさすぎてアクセスすらできない、、という始末。

明らかに相手から萎えられている。きっと想定より遥かに低い水準のアホとか思われてる。マジで申し訳ないけど私とてどうしようもない。

懲りずに何度も教えてもらって、自分でも沢山手を動かして場数を踏めばある時急に理解しだす自信があるんだけど、相手は1回聞いた情報から自分でたどり着くべきと考えていそうだ。

無理なものは無理、と言いたいところだが、普通に私が悪いので耐えている。

せめてちゃんとメモは取ろうと思うが、理解せずに書いたメモは頓珍漢なことが多すぎてたまに大不正解に導いてくる。

彼が異動するまでの短期間で、なんとか彼の業務を吸収し、自力でどうにかできる状態をめざさねばならない。けど厳しいなぁ。

正直、東京来てからの業務はちょっと退屈だ。慣れたら面白いんだろうけど、結局以前の業務の方が超大変なのにニコニコしながらやってた気がする。

今だって、たまに前の部署の後輩から質問が来て、返答している時が最近の仕事で一番生き生きしている気がする。
当時の業務は立ち上げからやっていたので、私が一番何でも知っているし、経緯や関係者も手に取るように分かる。

まあ質問が来るのは私の引き継ぎが足りなかった証だから要反省なんだけども。。

名古屋にいた当時はもう無理〜！って言いながら働いてたけど、本音ではいつも平日の出社が楽しみで全く苦じゃなかった。いわゆる『饅頭怖い』のそれだ。

まあ、自業自得で一時完全にメンタルをやった時期もあったけど、周りが驚くほど支えてくれたおかげで立ち直った。あのときは死ぬほど申し訳なかった、、

今は、それなりに仕事も頑張ってるし楽しいけど、普通に休日が一番の楽しみだ。

でも、それなのに、休日すらいつもより一瞬で過ぎ去っている気がする。

名古屋から一生懸命東京に通っていたあの頃の方が、移動に往復6時間も使っているのにとても休日を長く感じていた。

いや逆に、6時間移動しているからこそかもしれない。東京で過ごす貴重な時間をとても有意義に利用できていた。

今だって、週末やってることは何ら変わらず、なんなら6時間の余裕が追加されたのに、よほどあっという間に週末が終わる感覚がある。どうなってんだ、、

名古屋にいた頃は社宅のおかげで家賃が2万円を切っていたので、月3回東京に来ても意外とダメージが少なかった。

東京に住むようになれば、交通費分が浮いて余裕ができるかと思っていたが、普通に社宅家賃+駐車場代でトントンになってしまった。

こうなると、平日名古屋、週末東京の暮らしをしてた頃の方が結構楽しかったのでは？という気がしてきてしまう。会いたい友人にはほとんど会えてたし。

とはいえ、東京に来てから嬉しいこともある。
まず、毎日家に帰ると彼のいる暮らしってのはこれがなかなか良い。
私の知る親類はほとんど仲の悪い夫妻ばかりだったので、彼といるだけでこんなに幸せなものなのか、と非常に驚いている。
しかも夕飯を出してくれる。。ありがたすぎて泣ける。

また、気軽に友人を家に呼べる。平日なのに夜友人に会うこともできる。素敵だ。
最近若干人に会いすぎて疲れ気味だけどね。

近況はそんなところだろうか。
近況シリーズで報告してた読書と料理は今月一切やってません。反省。

今月は割と忙しかったが、来月はちょっと余裕ができそう。
大きな旅行も2つもあるから楽しみだ。わくわく。