見出し画像

欲しかったものが違うカタチでやってきた話

私は最近、日焼け止めと気が向けば薄いファンデーションのみで過ごしている。
それは私がサラッと自然体でカッコいい女性だから、ではない。
本当はもっと早起きしてちゃんとしたいのだが、朝ダラダラと起きて子どもの幼稚園の身支度や朝食の準備などしていると自分のことがおざなりになってしまっている。なんなら入園2ヶ月目にして日に日におざなりになっていっている。現在進行形だ。
今日なんて娘の支度が終わった時、私1人すっぴんパジャマだったので、娘に「早くしないと遅刻するよ!準備して!」と怒られた程である。情けない。

いつも自分を後回し。恥じらいも無く、自分を大切に出来ていないという自覚はある。

キラキラした大人に憧れてお姉さん向けの雑誌を読んでいた20歳の私が、今の太ってくすんで卑屈になった私を見たら泣くだろう。
でも、どうしようもない。言い訳しか出ない。

今から皿を洗わないといけないのだが、キッチンの隣の洗面所に置かれた新しいクレンジングを見ると…今の気持ちを書かずには居られなくなったのだ。今、体重計に座って冷蔵庫にもたれて書いている。

昨日そろそろクレンジングなくなるなぁと思っていたが、買いに行くのはまたにしようと思った。
そしたら今日夫がキュレルの乳液ケアメイク落としなる、いかにも肌に優しそうなものを買ってきた。すごいタイミングだと思って話を聞くと、これは夫が夫のために買ったクレンジングだった。

び、美意識が向上している…

最近MEGUMI先生に感化されて美容を頑張っている研究熱心な夫。今日は国山ハセンのPIVOTというYouTubeを見てオススメされてたキュレルのメイク落としを早速買ってきたという。

何だか、何とも言えない気持ち。
夫は夫のために良いものを買ってくる。
私は家計のために安いものを買ってくる。
無職なので肩身は狭い。というか仕事してた時も家計優先で、自分にお金をかけてこなかった。

「ここ美容ゾーンにしよう」と勝手に並べ替えられた洗面台の基礎化粧品たち。
その中で、ドーンと目立っているキュレルのメイク落とし。

ここで母の日の卑屈メンタルを思い出した私。
母になって4年経つが、毎年母の日は義母と実母の日であって、夫から当日何か言葉を貰ったことはない。
去年は初めて、4日ぐらい過ぎてから「そういや貴方も母だった」とスーパーの入り口に売られてる一輪の花を渡され、悔しくて風呂場で泣いた。
今年は4日後の花も無かった。

こういう時、いままでの私なら「夫にまた可愛いと言われるように頑張ろう!!」などと考えていただろう。でも今は違う。


貴方は貴方で自分を大事にしたらいい!
私は私でもっと自分を大事にしよう!
貴方に何か求めるのはやめにするんだ!
自分に目を向けて自分が人生を楽しめるように!

今1番に整えたいのは早起きして自分のための時間を作りたいということ。
まずは明日の自分がちょっと嬉しい気持ちになるために皿洗いを終えてから寝よう。

さっき夫と話したら、キュレルのメイク落としは良かったらしい。
これから私も一緒に使うことになりました。

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?