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みんなで動かない、猫も2
「おはよう、お母さん、腹減った。お母さんってば、え〜またかよ、口開けたままか。もう、ふざけんなよ、猫もかな。」
猫部屋に行くと、え〜マジか。取っ組み合いしたままじゃん。
小爺、小爺、まただよ。だんまりか?師匠、起きてよ、え〜、師匠もかぁ、みんなで動かない。
とりあえず、落ち着こう。
牛乳を一気飲み、ふ〜。
頭陀袋を逆さまにして叩くと出た小袋、なんだこれ、匂いを嗅ぐと、クッセー、ゲホゲホ。
小袋を開けると紙がある。何何、気付。
ちょっと小爺で試してみよーと。
小爺に振りかけてと。
「ゲホゲホ、くっせー、ゲホゲホ、翔お前〜。」
「良かった、気がついた。」
「ワシは普通に寝ていたんじゃ、それなのに〜、鼻がきかんぞ。」
「大変なんだよ、また、また、みんなで動かないんだ。前回と同じじゃダメだったんだよ。」
「そうか、好きな物と、この粉を鼻の頭に振れ、そして手をパチンと鳴らす。」
「OK」
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「みんな、ご飯よ。」
「はーい。」
にゃあーん、みゃあーん。
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