みんなで動かない、猫も
「ただいま、お腹すいた。
お母さん、何かなあい、いないの?」
リビングに行くと母は、ポテチを持ったまま、大口開けてじっとしてる。
「小爺、大変だよ。お母さんが。猫もかな。みかん、まりも、ぎん、どこにいる?」
猫部屋に行ってみた。いた〜!
みかんはトイレに入ったまま、まりもはご飯を食べながら、みんなで動かない。ぎんはお出かけしたままか。
「小爺、どうしよう、これどういう事かな?小爺ったら。」
「師匠と言え。」
「師匠、みんなで動かないよ。」
「落ち着け、冷静に考えてみよう。
「うーん、そうだね。」
※※※
「何とか元に戻ったようだな。」
「ええ、なんとか。」
お母さんには大好きな珈琲。
ガリガリ、豆を挽いて珈琲メーカーにセットした。
コポコポ、コポコポ、ん〜良い香りがリビングに広がる。
猫達には大好きなニュールを鼻先に置いた。
「あ〜、お帰り、翔君、お母さん眠ってたのかしら、珈琲入ったみたいね。」
ニャーオン、ミャーオン
「食いしん坊万歳!Yeah」
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