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サインデザイン分析 #2 韓国編

前回に引き続き韓国のサインデザイン分析。#1では仁川空港のサインを取り上げましたが、今回はトイレマークを分析します。

トイレのマークって本当に個性豊か!……ということで今回は4つご紹介。

① すっきり綺麗め 
江南にあるミュージアム「SMTOWN MUSEUM」で見つけたトイレマーク。


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TOILETの文字や矢印、混雑時の案内まで表記してあるが、すっきりして分かりやすい。女性が手を後ろに回しているのが可愛らしい。なんだか、二人ともスタイルが良くて若者っぽさがある。若者が多く来るからかな?


② 挑戦的?
江南の大型ショッピングモール「COEX MALL」で見つけたトイレマーク。

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円と滑らかな曲線だけで描かれたマークに、WomenとMen それぞれの頭文字のWとMを表記したもの。パッと見わかりづらいものの、なかなか無いデザインで面白いと思いました。ビジュアルもテキストも極限まで要素を絞った、挑戦的なデザイン。ところで、WとMの意味がわかる人はどれくらいいるんでしょうか……


③ 幾何学的なデザイン 
東大門にある百貨店「現代シティアウトレット」。ファッションからグルメまで楽しめて、外国人観光客も多く訪れる。ここで見つけたトイレマークがこちら。


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幾何学的なビジュアルに、DINっぽい(?)フォントでRestroomの文字。②で挙げたものと似てるけど、こちらの方が直線的で線も太く、安定感がある。そして、今まで上げたものとは違って、壁に直接では無く白いパネルに表記してる。周囲の空間とコントラストがあって、より目立つ感じ。


④ デジタル版!?
2014年に完成したソウルの新しいランドマーク「東大門デザインプラザ」。世界的にも有名な建築家ザハ・ハティッド氏のデザインで、近未来的な不思議な空間。夜のライトアップは本当に綺麗でした。

さてさて、本題のトイレマークがこちら。


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夜でも見つけやすい!近づくと……

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そう、光を放っていたのです。それもデジタルディスプレイとかでは無く、建築物から放たれている!(笑) 
夜遅くまで営業しているからこそ、こういうデザインになったんだなぁ。暗くても見つけやすいけど、ライトアップを邪魔しているわけでもない。近づくとかなり大きく見えるけど、何せ建築が大きいから実際はちょうどよく感じました。建築に溶け込むサインって大事だなとしみじみ。
ところで、昼はどうなってるんだろう……? また今度行って見てみたいです。

あと思ったのが、マークが動いたら面白そう!走ってトイレに向かってるとか(笑)
建築が素晴らしいので、そこまですると鬱陶しいですかね😅


さあ、4つ取り上げましたが、いかがでしたか?

一つ大きな気づきは、全て単色であること。日本のトイレマークは、男性が青、女性が赤で色分けされていること結構ありますよね。一方、私が韓国で見たトイレのピクトで色分けされているものは無かったです。
日本でもカラーユニバーサルデザインを考えるようになってきて、新しい建物なんかは色分けされていない印象もありますが。

パッと見てわかりやすいのは大事だと思うけど、建築に合わせたテイストだったり、個性だったりも大切だし、何よりいろんなトイレマークに出会えるのが楽しい!引き続き、トイレマークの収集続けていきたいです😊

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