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ピン採用の意味【遊戯王Advent Calendar 25日目昼】

初めての方ははじめまして。そうでない方も、またご覧になっていただきありがとうございます。どうも、ミルガです。そして、メリークリスマス。

この記事は刺身さんが企画している遊戯王Advent Calendarの企画記事になります。詳細はこちらから

前回の記事はハチミツP.Pさんの原作の王国編のような変則デュエルに関する記事でした。

自分で49人目。最終日になりました。12月は師走と呼ばれるだけあってとても早かったですね。ここまで24日間の記事ではデッキ紹介よりもコラム系が多かったような気がしたので自分もコラムを書いてみることにしました。このような企画系の参加は初なので、文章が拙いかもしれませんが最後までお読みくださいませ。

記事の前に軽く自己紹介。普段はカジュアル環境で遊ぶYPです。公認と呼ばれるランキングデュエルにも月2.3回参加します。先月あった日本選手権とYUDTにも当選し参加しました。YUDTの方では、全勝してブルーシークレットレアのホーリーエルフを手にいれました。デッキ紹介の記事は全てカジュアル環境で使うものを投稿しています。Twitterで気軽に絡んでください。よろしくお願いします。

それでは早速本題にうつっていきましょう。


1.ピン採用とは

皆様はピン採用をご存知でしょうか。遊戯王以外のものだとピン芸人という単語を聞いたことがあるかと思います。バカ〇ズムさんや陣内〇則さんなどのような1人の芸人をいいます。要するに、ピン採用とはデッキに1枚のみ採用することですね。


2.ピンになる理由

遊戯王というカードゲームは同じカードをデッキに最大3枚まで採用することができます。それにもかかわらず、1枚しか採用しないことがあります。なんとなくでピン採用する人もいるかもしれませんが、ほとんどの人には必ず理由があるはずです。その理由をひとつずつ紐解いていきましょう。


2-①.制限カードだから

1つめの理由は制限カードだから、です。この理由が最も明確でしょう。遊戯王にはリミットレギュレーションというものがあり、公式で使用枚数に規制をかけられているカードがあります。プレイヤーはこの規制に従ってデッキの構築をしなければなりません。「ルールを守って楽しくデュエル」です。

制限なのに何枚あっても足りないカード
現代遊戯王のエクシーズ代表

単純にパワーが高いので素引きする確率を抑えるために規制されたカード、もしくは複数枚使えることが強すぎるカードが主に規制されます。最近だと、「強欲で金満な壺」の存在により1枚しか出さないのに複数枚採用するエクストラのカードも規制が増えた気がしますね。


2-②.アクセス手段があるから

2つめの理由はアクセス手段があるからです。9期から今にいたる11期までのテーマには、デッキから手札に加えるサーチとデッキから特殊召喚するリクルートがとても増えました。どのテーマにも大体サーチかリクルートの効果をもつカードがありますよね。

最近のカードはサーチに+αがあります

自分はデッキから手札・場・墓地に持ってくることをまとめてアクセスと呼んでいます。今の遊戯王はアクセス手段が豊富にあるので、アクセスするカードを増やしてアクセス先を減らす傾向があります。

どこが門なのでしょうか

「大霊峰相剣門」は大体のデッキがピン採用なデッキが多い印象です。このカードも「相剣大師-赤霄」でサーチすることができます。必要な時に持ってきたいためですね。


2-③.1枚で再利用できるから

3つめは再利用が可能だからです。現代遊戯王では「墓地は第2の手札」と言われるほど墓地にリソースを貯めることができます。墓地から場に蘇生されたり、墓地から手札に回収されるカードなどですね。

リンクリボーと反復横跳び
はじめ機械族だと思ってました

また、最近のカードは「名称指定ターン1」というものがあり、墓地に2枚あっても1枚しか発動できません。なら、別に1枚のみの採用でもいいですよね。


2-④.素引きをしたくないから

4つめの理由はある程度有名な理由だと思います。素引きをしたくない、言いかえると「デッキに眠っていてほしい」カードです。引いてしまうと困る・アド損になるからです。

オフリスの相棒
「ベイルリンクスコウカハキデー」 「ん?妙だな

最近はこんなカードもここに属していました。

ノーマルでも2000円まで値上がりするとは…

出る度に話題になるデッキ融合ですが、その融合素材も素引きしたくありませんよね。せっかくデッキから融合できるのに、手札から素材にすると少し損した気分になります。
また、「抹殺の指名者」のためにいれることもあります。

制限の新環境ではどれほど使われるのでしょうか

展開系のデッキではよく採用されます。展開途中に打たれると辛い原始生命体ニビル・ドロール&ロックバード・無限泡影などを躱すために採用することもあります。できれば素引きしたくないです。

これらのカードもデッキに1枚眠っていればいいのでピン採用になります。


2-⑤.引けたらいいな程度だから

絶対に引きたい!という訳ではないですけど、引けたらいいな程度に思うカードだからです。これは大会環境だと灰流うららと増殖するG以外の手札誘発にあてはまると思います。屋敷わらし・原始生命体ニビル・アーティファクトロンギヌスなどがあてはまるでしょうか。

かわいい

カジュアル環境ではアクセス手段のない罠カードのようなものでしょうか。例えばですが、迷い風や光の護封霊剣などですね。

2度おいしいカードっていいですよね

ここらへんのカードは必ずしも引きたいというわけでもないが、引けたら嬉しいカードですよね。個人的にはデッキに2種類ほどいれたくなります。


まとめると
① 制限カードだから
② アクセス手段があるから
③ 1枚で再利用できるから
④ 素引きをしたくないから
⑤ 引けたらいいな程度だから
これをふまえて次に進みます。


3.実際のデッキで考えてみよう

今回は2つのデッキをサンプルとして用意しました。1つは大会で使われるような所謂環境デッキです。もう1つはカジュアルで使われるデッキです。


3-1.大会環境

まず1つめは環境デッキの方です。

アルデク出せば大体勝てます

先月あったYUDTの時のレシピなのでサイドデッキはありませんがご容赦を。まず、竜輝巧というデッキの特徴の解説です。特定の2枚を初動に「崇光なる宣告者」もしくは「神光の宣告者」と手札に天使族を複数枚揃えて、制圧して相手の妨害をします。このデッキにはピン採用のカードは8種類あります。

まずは、①からです。このデッキだと「おろかな埋葬」のみです。これはわかりやすいですね。

続いては②です。ここに属するのは「竜輝巧-エルγ」「竜輝巧-ルタδ」「崇光なる宣告者」「竜輝巧-メテオニス=DRA」「アーティファクトロンギヌス」の5種です。
エルγとルタδとアルデクの3種は展開のルートの途中で使うものになるのでアクセス手段があります。
DRAの方は初動展開のルートでは使わないのですが、主に捲る際に使用します。DRAはバンα・ファフμβ'・エマージェンシーサイバーとアクセス手段が3種類もあり豊富なので②になります。
ロンギヌスは2021.10環境では「幻影騎士団」「エルドリッチ」「ふわんだりぃず」などにささるメタカードでしたので、弁天からのサーチ先として採用していました。

③に区分されるのは「竜輝巧-エルγ」「竜輝巧-ルタδ」の2種です。重複されるものもカードによってはあります。下級の竜輝巧モンスターは墓地からも効果を発動できますのでここにも属します。

④に区分されるのは「原始生命体ニビル」「禁じられた一滴」の2種です。この2枚は素引きしても強力なカードなのですが、このデッキでは抹殺の指名者によって除外したいカードです。なので区分はここになります。

最後は⑤です。このデッキにはここに属するカードはありません。そんなデッキもあります。


3-2.カジュアル環境

2つめはカジュアルでのデッキになります。

かなりお気に入りのデッキでした

このデッキは以前デッキ紹介の記事として投稿しました。そちらもよければどうぞ。いや、読んでください。お願いします。

このデッキにはフュージョンデステニーが採用されていますね。ですが、先日の制限改訂で禁止になりました。はい、このデッキは供養です。なので、その記念にここでサンプルとして用います。上の記事に軽く目を通していただけるとここからの内容がわかりやすくなると思います。

このデッキには19種類もピン採用のカードがあり、デッキの3分の1以上も占めています。多いのでサクサク説明していきます。

まずは①から。このデッキだと「テラフォーミング」です。それ以上もそれ以下もありません。

次は②です。ここに属するのは「魔鍵銃士クラヴィス」「相剣師-莫邪」「相剣師-泰阿」「妖眼の相剣師」「D・スコープン」「天獄の王」「アークネメシスプロートス」「魔鍵-マフテア」「大霊峰相剣門」「雷龍融合」「高尚儀式術」「繋がれし魔鍵」「瑞相剣究」の13種です。多すぎですね。
魔鍵は魔鍵施解とトランスフルミネから、相剣は龍相剣現と赤霄からアクセスできます。プロートスもSモンスターが場にいる時の龍相剣現から持ってくることができます。
スコープンはハリファイバー、天獄の王は御影志士からとエクストラのモンスターから持ってくることができます。
雷龍融合は天獄の王から、高尚儀式術は幻殻竜を素引きした時にマンジュゴッドから持ってくるためです。

続いては③です。ここに属するものはありません。このデッキで使いまわすのはウォルフライエとバロネスのエクストラのモンスターですので、メインデッキには1枚で再利用できるカードは採用されていません。

④に区分されているのは「幻殻竜」「D-HEROディナイアルガイ」「D・スコープン」「天獄の王」「フュージョンデステニー」の5種です。幻殻竜は高等儀式術もしくはマフテアで儀式素材にするため。D-HERO関連の2種はアナコンダから落とす融合と融合素材だから。スコープンと天獄の王は、ハリファイバーと御影志士から持ってくる選択肢が他にないのでできるだけ素引きしたくないんですね。

最後に⑤です。ここに属するのは「白の聖女エクレシア」「ブレイクスルースキル」の2種です。エクレシアは相剣を呼んでくることができ、墓地効果で自己回収できるのですが、アクセス手段がないので⑤です。ブレスルは天獄の王で持ってくる選択肢兼Ωで墓地に戻す選択肢なのですが、ほとんどセットすることも墓地に戻すこともないのでここです。

これがサンプルデッキでのピン採用の理由です。全てのカードにピンである意味がちゃんとあるんですよね。


4.まとめ

いかがだったでしょうか。人によっては感心することだったかもしれませんし、当たり前すぎてつまらなかったかもしれません。どちらにしても最後までお読みになっていただきありがとうございます。参考になれば、デッキ構築の際に頭の片隅にでもいれておいてください。普段は不定期にデッキ紹介の記事を投稿していこうしています。作成したデッキは遊戯王ニューロンで"#ミルガノレシピ"と調べていただけると全てみられます。ここまで読んでいただきありがとうございました。また、この機会に別の記事も読んでもらえたら幸いです。


最後の大トリはターンUさんです。最後のバトンを繋ぎます。

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