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普通の2穴パンチ用アニメタップを3Dプリンターでつくる

はじまり

アニメ用のタップはあるけれど高価な専用パンチを持っているわけではないし、たくさん枚数書きたい時・動画用紙を買うまでもない時に、手軽に描けたらいいなぁ、と思ったので普通のパンチで作った用紙で使えるタップを3Dプリンターで製作してみました。

めざしたこと

  • 短時間でプリント可能なこと(30分くらい)

  • 両面テープで動画机に固定できること

  • とにかく手軽であること

製作

モデリング

と、いうことでモデリングをします。Fusion360はまだ慣れていないので使い慣れたBlenderで。

ささっと簡単モデリング

寸法は標準的なパンチにあわせて製作。台の部分をちょうど両面テープで止めやすそうな幅にしてみました。

テストプリント

奥に見えているのはスキャン用

そんなに強度がいらないと判断したのと、お手軽な感じでやりたかったためフィラメントはPLAを選択。

最初はブリムをつけてプリントしてみたけれど、切り離すのが面倒だと感じだためスカートでプリント。しかしやっぱり反りが出てきたためブリムに戻しました。

スキャン用の小さなものもあわせて製作してみたけれど、少々使いづらいと感じたのと、お手軽アニメーションというコンセプトだとスキャナの角に合わせてやるのがいいと思ったため今回は途中で制作を取りやました。

改良

デザイン面を考えて台の角を落とし、1.2mm→1.6mmに変更

これはスカートをブリムにする前のもの

完成版

完成したものがこちら

思ったより綺麗にできた
ブリムは広めにつけたけど、減らしても大丈夫そう

まとめ

試作品たち

金属製の普通のものと比べると、積層痕に紙が引っかかるため頻繁にタップにつけたり外したりする感じでは少々使いにくいのかもしれないです

逆に考えると適度に引っ掛かりがあって、めくった時に紙がすっぽ抜けるということがないのでこれはこれで慣れたら使いやすそう。

普通のタップに比べて回転方向に紙がぶれやすい気がするので、そこは少々気をつけたいけれど、お手軽アニメーションというコンセプトで肩の力を抜いて楽しく描くということにはとてもぴったりなものになりました。

もともと大枚数のアニメーション作品を作りたい気持ちがあって、その際に用紙の確保をどうしようか考えていたところだったので、これを制作に活用していけたらとおもいます。

耐久性などは未知数なのでその辺りは実際使ってみて感想を追記しようと思います。

お読みいただきありがとうございました!


2023/12/21 追記

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