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【米粉とわたし】’カブと絹さやのケークサレ’編
春が旬の食べ物はちょっと苦いやつとか、クセのあるものが多い。
少し前だと菜の花とか、今真っ盛りのタケノコとかホタルイカとか。
こういう食材って、もちろんパスタや、パンと合わせてもすごくおいしいけれど、やっぱりこのひとひねりある食材を受け止める力としてごはんの包容力は絶大だなと思うのです。
ごはんのおかずには、煮物にしたり、揚げたりと無数のバリエーションがあるけど、米粉だっておなじお米だから、これらの食材との相性も抜群に決まっているワケです。
そこで今回作ったのは、カブと絹さや、ベーコンのケークサレ(おかずケーキ)。そもそもケークサレとはフランス語で’塩味のケーキ’という意味。
おかずになるケーキのことです。
大体私は小さい頃から甘いものがそんなに得意な方ではなく、おやつもケーキやホットケーキ、たい焼きなんかだと、’要らない’というようなやりにくい子どもで、お友達のおうちでごちそうになるときは失礼じゃないように頑張って食べたけど、家ではほとんど食べなかった。妹も母も祖母も甘党だったので、おやつはたんまり甘いものがあったけど、たまに出るお煎餅に胸が踊っていたのを覚えています。
そんな私が成長して料理人になったので自然とスイーツの甘さはミニマム、生クリームも最低限、あんこはこし餡で甘さ少なめのお菓子しか作らないようになっています。
だけど、結構これが評判がよく、「家で食べる子どもが’買ったケーキよりこっちの方がいい’って言うんです。」というようなお話をずいぶん伺います。
そこでおかずケーキ。
ケーキという名前だけでもはや食事の領域だけど、きっと子供の頃の私がこのおやつに出会っていたら小躍りしたに違いありません。
今だってきっとそういうおやつを求めている子どもはいるはず。
そしておとなも。
おやつにも、お弁当にも、朝ごはん、ランチにも最適。
朝から焼いても大したことない手間で焼き上がります。だって混ぜるだけだから。
甘党じゃない皆さん、甘党じゃない家族がいる皆さん。
ケークサレの魅力ぜひ味わってみてください。大好きになるヒトはきっとたくさんいると思います。米粉特有の後味がすっきりしていて、幾つでも食べられそうで、それはコワイのですが。
甘くないおやつ、代表選手のお煎餅の王座を奪っても怒らないでね。だって同じお米一族の弟分だから。
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