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読書メモ|老いる意味

老いることにも意味があるとしたら「知っておきたい」と思って読んだけれど、ちょっと違った。ご自身の経験談とか経験則が多い
人柄がでていて、そのお人柄はとても好ましく、当然ながら文章はとても読みやすい
ただ内容は、共感する年齢にはまだまだなのと、知りたがりの読む本ではなかった

私の老人性うつ病との戦い

”言葉が、文章が、汚れきっていたのである”

”小さな仕事が入り、久しぶりにデスクと向き合いました。仕事をすることがこんなに楽しいと久しぶりに自分を取り戻したような気がしました。・・・小さな仕事と共に心の重さが少し軽くなることもあります。”

”自分で選んだ「道」があったなら、不安を随伴しながらもその道を歩んでいくことになる。人生百年時代となったなら、その道はさらに長くなっていく。そうであれば歩みは止められない。道が続いている限り歩みは止めない”

老人は余生に寄り添う

”生半可な気持ちでは余生に向き合えない時代になっている”

”老後はいわば人生の決算期である
晩節をまっとうするか、晩節を汚すか
晩節を汚さないにしても、時間を無駄づかいする人もいるが、そういうことはできるだけ避けたい。人生の決算期は、しっかりと締め括りたいものである”

”余生にまで倹約を続ける必要はない
子供を育てながら貯金をして、退職金を得るまで働いてきたなら苦労も多かったはずだ
いつまでも好きなこともしようとせず、いきすぎた倹約生活は、やっと手に入れた余生を楽しいものではなくしてしまう”

”老年になれば欲望は枯れていきがちになる。
人間は歳を重ねても、欲望を持ち続けていれば、艶がなくならない”

”生きていく意味を見失わないために
人間は歳をとっても、なにかしら仕事をしていたいものだ”


老人は死に寄り添う

”飼い猫は20年ほど生きるのに対して、野良猫の平均寿命は2−3年らしい”

”高齢化社会とはすなわち「高齢者インフレ時代」である
家族から頼りにもされず、尊敬されてもいなければ、家でも社会でも「お荷物老人」になってしまう。そうはなりたくないものである
軽蔑される高齢者というのは、まず社会の役に立っていない。それにも関わらず、いばっていて、社会のルールを守らない”

”生きがいと居心地の良さの両立ができればいいのに、それは難しい
精神の自由と安楽な生活は抵触しやすいからだ”

老人は健康に寄り添う

”60代の頃、緑内障を発症する可能性があると指摘された。悪くすると失明につながる
刺激性の強い飲食物を摂らないために、大のコーヒー好きだったが、1日1杯を目安にすることにした”

”戦後、日本は軍国主義から民主主義に変わった
両極と言っていい社会を経験した
戦時中、男子は二十歳で死ぬことを義務付けられていたともいえる”

老人は明日に向かって夢を見る

”異性に対してドキリとするようなことも何歳になってもあっていいのではないか
ただし、そういう関係にセックスを持ち込むべきかといえば、あまりおすすめできない。シニアラブは基本的にプラトニックであるのが望ましい。”

”シニア世代になってこそ、「自由な読書」が楽しめる
老齢になっても、やること、学ぶことはいくらでもある。退屈している場合ではないはずだ。”

”誰かの役に立つことは、心の筋肉を動かす”

老いる意味
昔は、長生きする老人が珍しかったので、年長者は無条件に敬われた。しかし、高齢者人口が増えてきた現代ではそうはいかない。ただ、長生きをしているだけでは邪魔者扱いされてしまいかねない世の中である


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