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ROOM’s CIRCLE テーマ:デザイン|ゲスト:上平崇仁さん

ミラツクのメンバーシップ「ROOM」で展開する「ROOM’s Circle」。コミュニティ内外から素敵なゲストをお招きし、緩やかにお話を伺うオンラインの場です。人にフォーカスし、ゲストの魅力を通じて、ネットワークや繋がりを創造しています。
本日は2022年5月19日にお招きした上平崇仁さんの会をご紹介します。

|本編|

|ゲスト|

デザイン研究者 上平崇仁
デザイン研究者、専修大学教授。1972年鹿児島県阿久根市生まれ。1997年筑波大学大学院芸術研究科デザイン専攻修了。グラフィックデザイナー、東京工芸大学芸術学部助手、コペンハーゲンIT大学インタラクションデザイン・リサーチグループ客員研究員等を経て、現在、専修大学ネットワーク情報学部教授。2000年の草創期から情報デザインの研究や実務に取り組み、情報教育界における先導者として活動する。近年は社会性や当事者性への視点を強め、デザイナーだけでは手に負えない複雑/厄介な問題に取り組むためのコ・デザインの仕組みづくりや、人類学の視点を取り入れた自律的なデザイン理論について研究している。日本デザイン学会情報デザイン研究部会幹事。大阪大学エスノグラフィラボ招聘研究員。㈱ACTANTデザインパートナー。著書に「情報デザインの教室」(丸善出版/共著)、「コ・デザイン―デザインすることをみんなの手に」(NTT出版/単著)など。

|お話を伺ってみて|

デザインというテーマの会でしたが、そもそも「デザイン」という言葉に含まれている違和感を3つの謎ということでお話いただく会になりました。筆者は普段から上平先生がお話しされていたようなデザインの研究に携わっている部分もあるのですが、今回参加下さった方々には新鮮なお話がお伺いできたのではないかと思います。上平先生は冒頭から「もやもやを持ち帰っていただきたい」とおっしゃられていましたのでその狙い通りの会だったのではないでしょうか?
セッションの中では、参加者の方からこのような質問が飛び出しました。

  • デザインは出来上がったものだけでなく、デザインされていないものもデザインされることができるということですか?

上平先生からは、
「日本語でデザインというと、名詞やデザインされたものという意味になるが、本来は動詞である」
「例えば鉛筆を取り上げるとしても文字を書くためにデザインされていますが背中を書くためにも使える」
「ものを使う人の態度がデザイン行為を促す」
という話をお伺いしました。
他にも、近代的な工業社会とデザインの系譜や、現在のデザインで批判されている事柄などにもお話が展開する、贅沢な1時間となりました!
デザインという言葉は、近年特に注目されさまざまな場面で使われていますがその研究者がどのような見方や切り口で考えられているのかをお聞きできる非常に貴重な機会になったかと思います!
全編はぜひ動画からご覧ください!

|ご案内|

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http://room.emerging-future.org/
▶︎NPO法人ミラツクが運営するメンバーシップ「ROOM」の背景と近況
https://note.com/miratuku/n/nd430ea674a7f
文責:奥田宥聡

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