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ROOM’s Circle Vol.番外編「大和田 順子さん/同志社大学総合政策科学研究科ソーシャル・イノベーションコース 教授」

ミラツクのメンバーシップ「ROOM」で展開する「ROOM’s Circle」。コミュニティ内外から素敵なゲストをお招きし、緩やかにお話を伺うオンラインの場です。テーマではなく人にフォーカスし、ゲストの魅力を通じて、ネットワークや繋がりを創造しています。

本日は2021年8月17日(火)に番外編としてお招きした大和田 順子さんの会をご紹介します。


本編

大和田 順子さん/同志社大学総合政策科学研究科ソーシャル・イノベーションコース 教授、博士(事業構想学)、地域力創造アドバイザー(総務省)

東京生まれ。東急百貨店、東急総合研究所、ボディショップ等企業で20数年に渡りソーシャルマーケティングを実践。環境コンサルティング会社時代に、アメリカで1990年代後半に誕生した持続可能なライフスタイル「ロハス(LOHAS: Lifestyles of Health and Sustainability)」と出会い、日本に紹介、『日本をロハスに変える30の方法』『ロハスビジネス』などを著すとともに団体を設立し普及する。
その後、有機農業や生物多様性をテーマに各地の農山村で企業と地域連携によるCSVプロジェクトをプロディース。農林業や農山村の地域資源を活かし、人と人・人と地域・人と自然のつながりを取り戻す地域づくりをテーマとした『アグリ・コミュニティビジネス』を2011年2月に出版。
2014年、宮城大学大学院事業構想学研究科博士後期課程に入学し、国内の「世界農業遺産」認定地域を対象に研究し、学位論文「SDGs時代における世界農業遺産の役割に関する研究」としてまとめ、学位を取得し、次世代育成とさらに新たなステージに挑戦中。

お話を伺ってみて

合言葉「農山村はソーシャルイノベーションの源泉!」を片手に、農業遺産について宮崎県椎葉村を事例としてお話を伺いました。

椎葉村では伝統的な「焼き畑」が行われています。山の一部の小規模な範囲を焼き、そこに初年度はソバ、2年目にヒエ、アワ、3年目アズキ、4年目ダイズを栽培した後、20年から30年程度の休閑期間(土を休ませる)を設けて森林に戻し、地力が回復した後、再び焼き畑を行う循環的な農法です。

山に火入れをする際に、山の神さま、火の神さまへのお祈り、’唱えごと’をするとこのとで、そこの映像も拝見しましたが、とても印象に残りました。

「このヤボに火を入れ申す
ヘビ、ワクドウ(蛙)、虫けらども、早々に立ち退きたまえ
山の神様、火の神様、どうぞ火の余らぬよう
また、焼き残りのないよう、お守りやってたもうれ」

無題a


焼畑というと、一聞すると’環境に良くないのでは’という印象を抱いてしまっていましたが、今回のお話で全く異なることがわかりました。人工的な肥料などを使わず、時間をかけて山と、山にいる動物と、山の植物と、’対話して’持続的に食べ物≒命をいただき繋いでいく、まさにサステイナブルな営みでした。

山と人と動物たちと、お互いに感謝しながら’お付き合い’させていただく。その関係性こそが、まさにサステイナブルであり、そして人の営みが文化となって伝承されていくのだな、と深く感じました。

▼大和田さんがNHKでレポートされたこちらの記事もぜひご覧ください。

インタビュアー・文責:ミラツク研究員 青木志保子

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