【V名人戦】vs Unferthさん 1回戦

初戦を振り返りつつ、中飛車のエッセンスを一つ書いていくみらね。
本対局、みららは後手番だったみらね。

棋譜URL:https://system.81dojo.com/ja/kifus/4279278

Unferthさんは得意戦法に陽動振り飛車を挙げていたみら。だけど戦型はゴキゲン中飛車(対抗形)になったみら。相振りにならずに対局時は一安心していたみらね。

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4手目△52飛は序盤の変化を少なくさせられるお気に入りの順みら。知らなかった人はぜひ覚えていってほしいみら。

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さて、本対局のターニングポイントの△56歩と突っかけた場面みら。この記事ではせっかくなので、対抗形で5筋の歩を切るときのみららの判断基準を上げておくみら。ごちゃごちゃしそうだから画像は省略するみらね。文だけで難しい人は自分で並べてみるとわかりやすいみら。

Ⅰ.玉が▲38(△72)まで移動できている

すなわち角交換後の△45角(▲65角)の両成りを防げていることみら。とても大事なので初心者の人は特に覚えてほしいみら。

本譜はいきなりアウトしてるように見えるみらが、仮に▲65角を打たれてもこちらからの△55角で切り返せるのでセーフみらね。(相手は△55角を受けないといけないのでそこで△72玉を入れる余裕が生まれる)

Ⅱ.飛車先突き捨てから△88歩(▲22歩)の筋のケアができている

相手居飛車が後手番として△86歩▲同歩(または▲同角)△88歩の桂取りのケアができているかをチェックするみら。

特に相手が角道を閉じているときは早い展開に持ち込めないから、歩を手持ちにさせたことで生じる小さくリードを取ってくる手で崩されてしまうことに注意みら。

Ⅲ.角の場所が▲88(△22)で角交換に持ち込めるとやや得

大抵の場合、ゴキゲン中飛車側の角は▲77(△33)で飛車先の歩交換を防いでいるみら。この位置から角交換をすると手損になってしまうみらね。

本譜のように居角(▲88or△22)の状態から角交換に持ち込めると少し得みら。同時に、▲77(△33)にいないということは△85歩(▲25歩)を決めていないということみら。これはⅡの突き捨ての筋も発生しないのでダブルでチャンスみら!

Ⅳ.居飛車の飛車のコビンが開いている(△74歩or▲36歩)

あまり難しい話ではなく、角交換後の▲55角の筋が狙えるみら。居飛車側はずっとこの筋を警戒しないといけないからプレッシャーにもなるみらよ。
これは判断基準というより、"満たしていたらより条件が良い"レベルのものみらね。

・・・・・・

あとは、対超速にはみららの指し方では飛車先の歩は交換していないみら。ここは解説しだすと長いのでまた機会があったらまとめたいみらよ。


こんな風に対抗形でのゴキゲン中飛車戦は5筋の歩切り一つとってもみららの中で理論がまとまっているみら。これはひとえに最も経験値があるからみらね。

対抗形には自信がある、とはこのことで対Unferthさん戦は途中奪ったリードを保ったまま危なげなく勝つことができたみら。



V名人戦の話はここくらいにしてオマケの文章を書こうと思うみらね。

この前の第7回みらエクラジオで、みららが「将来役に立つかどうかわからない技術を磨くのに抵抗がある」旨の発言をしたみら。このことについて補足したいみら。

まず伝えたいのは「どの技術が将来役に立つかなんて誰にもわからない」ということみらね。「役に立つ保証がない」からと言って自己研鑽をサボるのは良くないことみら。

そしてどんな技術も役に立たないことはないみら。例えば"将棋系Vtuber"自体、"将棋"と"Vtuber"の組み合わせは冷静に考えればヘンテコなものみら。でも組み合わせることができるみらね。

技術というのは"切り口"になるとみららは考えているみら。何かやりたいことをなすときに、または何か困ったことを解決したいときにその道具や手掛かりとなってくれるものみら。

例えば何か商品を作って売りたいとするみら。そのときに良い機能を目指せる人もいれば見た目デザインを凝れる人もいるみら。市場の動向をリサーチして売り込める人もいれば、直接一人ひとりに会いに行ってコミュ力で売り込める人もいるみら。「何か商品を作って売る」という目的に対して無限にアプローチがあり、今持ちうる技術を切り口としてその目的にきっと活かせるはずみらよ。

どんな技術もきっと役に立つみら。いまキミが取り組んでいること、夢中になっていること、やってみたいことを迷わず一生懸命伸ばしていってほしいみらね!


みららはあまり勉強するのが好きではないみらから、みんな磨いた技術をぜひみららのために役立ててほしいみらよ。DM待っているみら。

Twitter ID : @miraraKnight

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