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【AC6ランクマッチ/シングル】シーズン2前半の振り返り【レート2112/21位】

※ 期間は 2024/3/1 ~ 2024/4/14 のもの。執筆はその1,2週間後
※ PC版

はじめに

AC6コミュニティ『地下アリーナ』主催の大型大会 MERCENARIESⅡ で解説役として当日お手伝いさせていただくことになりました。
参加&観戦をぜひよろしくお願いします!


今回の記事の内容

前回のS1の記事の続きのつもり。今回はS2前半の振り返り記事である。
ランクマについて
・ランクマ以外、大会やカスマについて
・機体関連
・今期前半を戦い抜いたポイント
の4つを記した。

前回、半ば歴史資料的にあれこれ書いたのが結構読み物として面白かったのではないかと思ったので、自分のことだけに限らず見聞きした情報を元に雰囲気が伝わるような記事にした。

ランクマについて

戦績

ヘッダー画像の意通り、レート2112で21位を瞬間で記録した。前期は2100に届かないところで諦めてしまったことがあり、2100を達成できたのはうれしい
これ以上も目指していきたいが、これを書いている時点では「上振れて最大2200ちょっと、2100くらいが適正だろう」という感覚である。
次回ランクマではさらに上を目標としたい。良い機体に巡り合えるかがかなり大事だと個人的に思っていて、アセンのアイデアや洗練に力を入れていきたいと思う。

人口

Steamチャートという私が見方を知らないAC6同時接続人数を知れる仕組みがあるらしい。↓の記事で知った。
【Steam】AC6の対戦人口減らしてるのは十中八九1.05以降のアプデなのではという話

この記事でかなり人口について考察されているが、私には難しくてよくわからなかったのでここでは私の体感を記す。

・Discordコミュニティや大会参加者に新規プレイヤーが定期的に来ている
1プレイヤーとして新規の人が来るのはうれしい。コミュニティや大会に来る人はそのまま定着する人が多くその点もありがたい。爆発的でないもののそこそこの盛り上がりを維持しているので、対戦ゲームとしては客観的に良い出来なのではないだろうか。
・ランクマッチ、カスタムマッチで初見の人とちゃんと当たる
当たり前と言えば当たり前だが、いわゆる過疎ゲー的な「知り合いとしか当たらない」ということはない。
・強い人が定期的に現れている
初見の人、昔戦ったことのある人でも「お、強いな」と感じる相手が定期的にいる。新規で人が来てかつ強くなっている人がいる。

聞かれれば、確かに人が少ないなぁとかもっと増えてほしいなぁと思うが、普段あまり人口に不満や不安に感じることはない。

ランクリセット~Sランク~リーダーボード

初のランクリセットでは、前期から1ランク落ちた状態で今期がスタートした。
Sランカーたちは確かAランク4本戦で始まったはず。勝率8割を求められるあの昇格戦があるのはまずまずインパクトがあったと思う。
私も昇格できないことはないだろうと思いつつ、そこそこ緊張して臨んだ記憶がある。

毎回ランクリセットで昇格戦があるのは負担が大きそうであるが、同時に毎期最低限の目標があるのでー……良いシステムなのではないだろうか。

さて、リーダーボードに載る100位のポイントは "ボーダー" と呼ばれている。
このボーダーの上がり具合が前期に比べてかなり早く、ポイントを持ったSランカーたちが活発だったと言えるだろう。ポイントはインフレ傾向にある。

前期に比べて、レートの仕様(特に昇格直後の倍率)や最終的なボーダーの目安がわかっていたことがありみな潜りやすかったのだろう。
昇格直後の大幅なアッパー補正は未だ健在だったのだが、地蔵たちはほとんどいない。そこそこレート高い人たちはそもそも対人が好きなのでいっぱいプレイしたいのだろうと思う。

マッププールとアップデート

驚くべきことに前期と同じマッププールのままだった。これに驚くプレイヤーはめちゃくちゃ多かったと思う。それならばとアップデートもみな待ちに待ったのだが、ランクリセットタイミング含めて現時点で2ヵ月来ていない。あまり喜ばしくない状況である。
幸か不幸か、新アセンの開発によりメタが一定回っているのだがマンネリ感はある。個人的に軽四は早くナーフが来てほしい。

チートや切断、ラグ利用

チートは初期に一定数いたらしいが段々聞かなくなっていった。私は1回も当たらなかった。蔓延するようだと大きな問題だっただろうが今のところその兆しはなく一安心
切断は、前期は私はほとんど出会わなかったが今期の最初に2名ほど故意だと思われるプレイヤーとマッチした。そのとき以外は当たっていない。(むしろカスマで切断されることが増えた)
ラグ利用に関しては故意かどうかは判断しづらい……のだが、Sランクのガチタンホバタンでバズバズキャノンみたいな機体はだいたいラグい(生存バイアス)ので、印象が非常に悪い。前期もいたのだがあまり強くないプレイヤーが多く問題になりづらかったのだが、今期は勘所を抑えたラグプレイヤーが散見された。

環境:肩幅重二の出現による重量インフレ

フレームの各パーツを最重量で固め、両肩に10連ミサイルを積んだ PBT(POWER BAKA TWENTY) の登場が大きい。機体はこの記事が詳しい。
PS版ではランクマ実装前の1.04環境から存在している機体で、並行世界からの輸入品である。
機体のAPと姿勢安定を高めることは、ゲーム内容の安定化にもつながり…要はプレイ難易度が下がるため瞬く間に人気となった。奇跡的に同タイミングで発掘されたP10ブースターも大きい。
P10ブースターは全体的に性能が劣悪であるのだが、QB消費とAB消費が少なく、AQB(AB中のQB)はQBリロード時間を無視できる仕様から、AQB運用に特化させた重量機への搭載が流行した。

この機体でも一定の技術がないと上位勢に勝ち切るのは難しいのだが、並み大抵のプレイヤーの操る中量機~軽めの重量機はかなりの不利がつけられてしまう。

結果としてPBTに勝てないプレイヤーが、武装はそのまま同フレームに乗り換える事象が相次いだ。
重量インフレはこの後も続き、PBTが盾を持つバージョン、PBTの両肩がWドローンになるバージョンが出現。一気に下品な対戦環境になったのである。

W10連ミサイルにより(安定はしないものの)軽二や軽四も安定してさばくのに技量が求められることがあり、数の限られた上位の軽二や軽四にマッチしない時間帯において最強であった。

環境:ランクマへの理解度の進み、アセン被せ

ガチ対戦かつ、どんな機体と当たるかわからないルールではできるだけ多くの機体に勝ちの目のある汎用的な機体を使おうというのが普通である。

なのだが成績/レートのアベレージが評価されるランクマに置いては、数が多くレートの高い相手に有利な機体を使い、数が少なくレートの低い相手は切り捨てるのが効率が良い
前置きが長くなってしまったが、切る相手は潔く切る開き直ったアセンを使うプレイヤーが増えた

レートの仕様で、高レートの相手に負けてもリスクが少ないこともあり、上位の軽二軽四は切ったPBTを使い、重量機ミラーが多発する時間帯ではさらに軽量機を完全に切った盾PBT・WドロPBTを出す、というのが行われていた。実際有効なのだから仕方がない

私自身も汎用機体を使ってこれら機体に負けたことがあり、多いと感じたら対策として後述のラットナイトやスタンガン機体を出していた。
個人的には、AC6はアセン相性が多くを占めてほしいと願うプレイヤーなので環境を読んで出すアセンを変えるのに抵抗はないのだが、アクティブ人数が5人くらいの時間帯でやるのはアセン被せみたいなものだから自分でもしょうもないなと思っていた。

環境:プレイヤー全体の技術向上

まんま「ランクマのプレイヤーみんな上手くなった」ということ。
昔からいるプレイヤーも新規のプレイヤーもどちらも上手くなっていて、自分との差は縮まっているように感じる。

前期だと、引き機への追い方・スタッガー追撃・地形戦・盾精度あたりが上位プレイヤーとそのほかで結構な差があったと思うが、その差が縮まっていると思う。


ランクマ以外、大会やカスマについて

大会

AC6の定期大会である水ドロ杯と東方不杯はコンスタントに続いている。水ドロ杯が土曜日に移動したため、両大会とも私は基本的には別予定が被って出られない状況となっている。
依然、定期開催はありがたく、多くのガチ対戦プレイヤーのモチベーションに繋がっていると思う。私も出場できないながら毎回内容をチェックしている。

大会の環境としては残念ながら前期からあまり変わっていない。上位プレイヤーはだいたい固定だし、新しいアセンもあまりない。P10ブースターが少々流行ったくらいだろうか、前述のPBTも大会シーンではそこそこの戦績に落ち着いている。

地下アリーナDiscordサーバー内であった、マップ固定のスイスドロー対戦会がなくなり、そのマップに特化したアセンみたいなものも見る機会がなくなってしまった。

カスタムマッチ

これも前期とあまり変わらない印象だったが、切断だったり捨てゲーだったり(カスマで!)、蹴られても再度入室して居座ったりのバッドマナープレイヤーが多かった。だいたい海外勢。

私は得意とする重二脚の機体はあらかたやりつくしたので、ガチタン・重四・中二・軽二、といろいろ練習してみた。
もともと重二やガチタンの重量機を得意としていたのだが、軽二を思ったより使えたのが自分でもびっくりで、勝てずとも乗っているだけで楽しかったのが印象深かった。

各Discordコミュニティ

ガチタン村、LRB村、パイル村…というように同じ武器種を好むプレイヤーの集うコミュニティがいくつか発見された。発見された、というか私が知った。多分以前からあったのだと思う。

それぞれのコミュニティで研究が進んでいるようで、たまに新技術や新機体が登場したり、何らかのエピソードが生まれたり、賑やかであった。


機体関連

使用機体

・重二LRB
今期もメイン機体。最終的にブースターをBUERZELからP10にしたが、P10ではあまり潜っていないと思う。
私自身はP10-AQBを多用する戦法があまり得意ではなかったため長らくBUERZELにこだわっていたが、最終的に折れた形。

雪解けを表すらしい thaw より機体名 Thawed 。P10に限らずいくつかこだわりを捨てた時期

私の扱える機体の中で、軽量機~重量機問わず最も幅広く戦える機体だった。一方でこの機体では勝ちづらい機体を出してくる相手がちらほら登場したため下記機体を適宜投入した。

・中二スタンガン
前期のスタンガン機の脚をHAL脚に変更しただけ。

IceVolt 。レザ機とは4:1くらいの比率で使っていた

AB速度自体は上がっているのだが、逃げを追うプレイヤー技術の全体的なレベル向上からAB逃げが安定しづらかった印象。
逃げきれず決戦となるシーンでは放電の威力低下も少なくなく、重量級相手への戦績が不安定になった。
一方で軽量キラーとしての立ち位置が強く、期を通して増えた引き軽二や一瞬存在したAB逃げミサイラーに出していた。

・ラットナイト
軽二や軽四相手が難しいとしてランクマでは使っていなかったラットナイトも投入していた。主に肩幅のような最重量P10相手やレザ重二相手に有効、つまり垂プラを避けられないもしくは避けるのに大きな負担のかかる相手に特効となることに目を付けた。

いつの間にか最も長く使っている愛機になっている

単なるAB逃げ機体に比べて逃げ切ることは難しいが、溜めた衝撃値を大ダメージに変換でき、機体が硬く盾を持っているため、想定したorしていない相手問わず結果が安定しやすい。

P04ブースターを採用したことにより、AQBが多用できるようになったので空中の相手に蹴りが現実的に狙えるようになったのは大きめの革命。
今まで絶望的だったふわふわ重二(げきろぼなど)や軽二軽四にそこそこ戦えるようになった。が、こちらはランクマで通用するほどではない。

環境に存在した各機体への所感

・中二重ショ
結局あまり数は増えなかったが、大会で重ショを出すならこれだろうという印象が強い。
ゲーム内容を安定させたいなら肉抜きした重二重ショなのだが、今のところ大会で結果を出している上位軽四への勝率は中二重ショの方が勝ちやすいという認識。この機体もある意味軽四の被害者だろうか。

・重二LRB
軽四を追うのが不可能だろう…と思われたがP10の発見と乗り手の多大な努力により追うのが可能そうだ…と思われたが大会シーンで結果にまでは結びついていない。
軽四を差し置けば依然、最強の機体と考えている。明確に苦手な相手はニドガン近接とAB逃げミサイラーくらい。

・軽四
機体としては大きく変わっていない。コラミサとヨーヨーが固定で、ハンミサ・ネビュラ・ジャベリンベータから2つを選んで搭載する。
性能はあまり言うことがないのでそれ以外に目を向けると、前期に比べて乗り手が増え、上位に食い込むプレイヤーも増えた
また大会のマッププールによっては苦手なマップが存在したり、重量P10相手に一度でもミスをするとそのままずるずる事故ってしまったりと、乗り手側にも悩むところが多いのだろうと思って見ていた。

・PBT筆頭の肩幅重二
ランクマッチで明らかに増えた今期を象徴する機体。大会シーンで勝ち上がることは稀だが無視できない機体種である。
特にプレイヤーの技術が全体的に向上し、軽中量機に翻弄されて何もできずに負ける展開が減っており、勝負にはなっている印象。軽中量機側もAB逃げや地形戦などを駆使しして何とかさばいている。

・ガチタン
そこそこ乗り手はいるのだがほぼ全員知り合いである。
突出して強い機体種ではないが、軽四含めた様々な機体と良い勝負をしている。もしかして中二重ショに並ぶ汎用機だったりするのか? 書いていて思った。

・二脚エツジン
中二と重二が存在したがそれぞれ乗り手が一人ずつのほぼ専用機となっている。エツジンは軽いため機体のAB速度が上がり、弾速が速いため軽量機に当たりやすい。そのため軽四への特効武器になるか…と思いきや別にそんなことはなかった様子。有効ではあるのだろうが環境に打撃を与えるまでには至っていない。

・軽二ランセツハリス
一部のエースを除き全体ではまだまだ乗り手の熟練度が高くなく、個人的に脅威を感じていない。前述の通り今期は勇気を出して自分で乗ってみたのだがポテンシャルは高いと感じた。
度重なるAB関連のナーフにより、高速の相手を長時間さばくことがない(高速の軽装甲 or 低速の重装甲)ので思ったよりまったりプレイできるというのが使ってみた感想。気軽に使ってみて良いと思う。
前期の記事時点ではネガティブな印象だったが、今は反転してかなりポジティブな印象を持っている。

・エツジンLRB
この記事を書いているあたりで登場した新機体その1。
エツジンLRB自体は以前から存在していたが中々アセンが固まっていなかった。
ここに「中二脚+ALULAorSPDで巡航重視」「3連プラミサで重量級対策」「腕部積載超過が実は無視できるBASHO腕の軽量化」という三つが組み込まれて強力な機体に仕上がった。
テキストでアセンを紹介しておくと、ベリル頭-BASHO腕-ダーフォンコア-アキバス中二-エツジンLRB3プラ盾-ALULAorSPD-20B-OCELLUS。

・軽二セラピ
この記事を書いているあたりで登場した新機体その2。
SANTAI+ALULAによる肺活量の大きさ、近距離の擦り当てと引けば中距離で当たるセラピストは高火力、ミサFCSを積めるのでジャベータなど強力なミサイルが使える、と長所一つ一つが大きい
もともとセラピ機体は重二で私も研究していたことがあったのだが、インファイトをセラピだけではさばききれず、かといって盾を積むと引き機体相手に勝てない、とジレンマだったのだが、軽二に載せることが両方が解決した。
この後生き残るかは不明だが、全く新しいタイプの機体で強力であるため紹介。


今期前半を戦い抜いたポイント

アセンの使い分け

環境への理解が進んだ現状では、1機のみを使い込んでも不利アセンと当たってしまうとしんどいだろうというのが私の結論である。

その日マッチした内容からこちらもアセンを調整して出すのだが、では「相手もさらにそれを見てアセンを変えてきたらどうするのか」と思われるかもしれない。
実はその心配はあまりなく、というのはアセン変更にさらにカウンターしてくるようなアセンだと練度の問題で私に勝てなかったためである。

そもそもランクマに複数機体出せるプレイヤーが限られているのではないか、ともにらんでいる。
何はともあれ複数アセンを使えたことで今期も何とか戦いきることができた。これを読んでいる方にも複数アセンを手持ちにすることをおすすめしたいと思っている。

コミュニティに属するべし

新しい情報にアクセスしたり、会話の中から共通認識(この機体はこれに強い/弱いなど)をひろったり、直接誰かからアドバイスをもらったり…というのを地道に積み上げられるメリットが大きいと考える。
具体的なロジックはうまく説明できないのだが、コミュニティに属して利用している人ほどぐんぐん上達していくさまを何人も見ているので、効果を求めるなら最もオススメ。

一方で、一定のコミュニケーション能力が求められる
自分の考えていることをしっかり伝えたり、相手の意図をしっかり受け取ったり、勇気を出してメンションしてみたり・VCに入ってみたり、が必要である。もちろんケンカはもってのほか。
これを見て「自分、大丈夫だろうか」と不安に思ったアナタはむしろ大丈夫です。我が身を試みようという姿勢があるのでうまくやっていけると思います。


おまけ:新愛機

今回紹介したランクマ期間では使っておらず、この記事を書いているあたりで作成した新機体。お気に入りの機体になったので載せておく。

機体名 vorpal は怪物を倒したらしい剣より

巡航速度=ブースト速度が速く、重二ながらABやQBなしで身軽に動けるのが過去のラットナイトを思い出させてくれてうれしい。最強の機体というわけではないが、だいたいの機体と渡り合える性能を持っていて満足。

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