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AIが進歩しても無くならない人間の価値とは 20231213AIAD基調LTまとめ

12月13日AIADオフ会にてお話しさせていただいた内容をかんたんですが振り返ろうと思います。


AIADについて

まず、今回LTの機会を頂いた、AIADについて。
代表のサガワさんのnoteを紹介

AIのことをフラットにみんなで語り合おうなオンラインコミュニティです。
AIによって激動する時代において、AIについて気兼ねなく話したり、最新の動向をシェアしたりできる場は本当に貴重です。
現在1000人以上の方が参加しているにも関わらずトラブルなく、平和で活発なコミュニティになっているのは単にサガワさん初め運営の方の人望のなせるわざでしょう。

AIADを褒めちぎるのはここまでにしまして。本題。今回のLTで何をどう語ったのか。についてまとめて行きます。

取り扱うテーマについて

今回LTの機会をいただいて、最初に思ったのが、AIAD初め参加者の方は「とにかくAIに詳しい」「AIを追い続けている」です。なので、「AIの深淵に飛び込むようなコンテンツは他のLTの方がやってくれるだろう。」と考えて、逆の方向性を考えました。AIの未来や可能性を、自然科学的な発想ではなく、文化人類学的な発想、哲学的にひたすら考えるコンテンツにできないだろうか。
と言うことで設定されたのが今回のタイトルです。

Explore Human Potential - 人類の可能性を探る

今回はこうしたタイトルでお話させていただきました。

実は裏テーマも

実はこのテーマには裏がありまして、
「この1年間、ひたすらAIを使ってAIに慣れてきたこの体で、AIを全く使わずにスライド製作してみたらどうなるんだろう」
と言うことで、LT製作に当たって以下の制約を勝手に課しています。

  1. ChatGPTを初め生成AIを使わない

  2. できるだけ、AIにできないスライドを作る

  3. 製作時間は4時間とする

「AIを使わずに、時間をかけずに、できるだけAIにできないことをやる」

よってスライドもちょっと個性強めな感じで作っています。
(noteでは画像ですが、めっちゃ動画やアニメーション使っています)

AIが進歩しても無くならない人間の価値とは

せっかくなので最初だけ動画で。
これ全部パワポで作っています。 #パワポでもここまでできる!

FUJIさんのこのポストを参考にしています。
PDC(Presentation desginer's conference) 2023で生でこのプレゼン拝見したんですが、凄すぎて、真似してみました。


本題に入りますと、AIが進歩しても無くならない価値とは。

この1年間、「AIが急激に現れ、仕事をどんどん奪っていく」そんな風に感じた方も多いのではないでしょうか。
一方で、「AIによって非効率な作業がなくなって、楽しい」と感じている人も。
そして「AI進歩早すぎ、情報キャッチアップしきれない・・」って感じている人もいると思いますが、それはまた別の話。

ですが、「AIってなんのために作っているの?」という本質に帰って考えてみると、「人のため」もしくは「地球のため」にたどり着きます。

AI開発以外の人間の知的生産活動も含めて全て、「人のため」もしくは「地球のため」になるんです。これの背景には人間の活動が貨幣経済によって成り立っていることがあります。貨幣経済は「人間の定めた」価値を貨幣に変え、貨幣のやり取りによって成り立っています。つまり本人の意図にかかわらず「人間が価値があると考えた」取り組みを行う力学が働いているんですね。
この辺の話をするといつまでも話が進まないので、一旦ここまでにしましょう。

AIは人のために作られている。とした時、AIが人間の生活を脅かす存在であると考えるのは、少し短絡的であるように思えます。
もちろん原爆のように、本来の意図と違う結果で利用されて、人類の危機を招く事態ということは、これまでもありましたし、これからも起こり得ます。なので、そうならないために、コントロールすることは非常に重要ですが、ここで言いたいことは、AIが人間を脅かすことを目的とされたものではないということです。

今起こっている変化や、AIによってもたらされる変化は本質的には「人間のため」に起きている変化であるとすると、この変化の先に残る人間の価値、もしくはAIにはできない、人間ならではの価値を考えることに意味があるのではないでしょうか。

実はこの問いの投げかけこそがLTで、話したかったことで、この先はおまけです。3つの人間の価値を提起してみましたが、答えはありません。
「こういったことを考えるのもたまにはいいよね。」
が伝われば幸いです!

Craftwork

Entertainment

Love


おわり

たまにはこういう哲学的なことに思考を巡らすこともいいですよね。
AIと共存する未来については、まだ実世界では訪れていないので未知のことですが、先人たちの知恵は活用することができます。

例えば、「オルダスハクスリーの新世界」では西暦2540年の世界が描かれ、資本主義と科学によって輝かしい発展を遂げた人類が遺伝子の選別と胎児の工場生産で構成する合理的な階級制度の中で、安定した社会で生活する様子を描いています。

また経済学者のダンアリエリーは「予想通りに不合理」で人間がいかに非合理的な生き物であるかを書いています。この非合理的な判断が実は人間らしさを形成していて、生成AIの人間らしさを高める上で大事だったりしますね。

映画 「her 世界でひとつの彼女」は、携帯電話の音声アシスタントに恋心を抱いた男を描いたラブストーリーで、人とAIの恋愛ってあるの?みたいなことを考えさせられます。

お正月ですし、こうしたSF小説や映画なんかを観て物思いに耽ってみましょう。

謝辞

サガワさん、しょーてぃーさん貴重な機会をありがとう。
AIADの益々の発展を応援させていただきます。

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