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2020年8月の記事一覧
コロナ・ネット・断絶・現代(山川築)
西村さんの日記を読み、虚を突かれたのは、漠然と現代を捉えるのではなく、まさにいま現在進行中の事態である新型コロナウイルスを取っ掛かりにしていることだった。いや、それは自然なことかもしれないが……わたしにはその発想がなかった。
「コロナ読み」の話になるほどと思う。わたしも意識下では影響を受けているだろう。西村さんは慎重に書かれているが、状況や感情を代入して読める(場合が往々にしてある)のも、短歌
不連続に劇的に(山下翔)
西村さんの「コロナ読み」の話を読みながら、似たようなところで「震災読み」の話題をおもいだしました。二〇一一年のあの震災のあとでは、たとえば「津波」という語がそれまでとはちがったニュアンスをもって読まれるようになった、というような話です。むろんそれだけに限りませんが、「震災」というフィルターを通してうたが受け取られるようになった、というのは自身の〈読み〉を振り返ってみても、おもいあたることです。