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鍼灸の情報の宝庫を開いた!

2022年10月10日、その宝庫は開きました。

鍼灸雑談会を開催

『鍼灸雑談会』という名のもと鍼灸に興味がある方たちがオンライン上に集結しました。

参加者は6名。鍼灸師3名、漢方が好きな鍼灸経験者2名、鍼灸院のブランドマネージャー1名。様々な視点から繰り広げられる「鍼灸」に対する議論で盛り上がりました。

予定時間を1.5時間も上回る雑談会だっただけにまだまだ消化しきれていませんが、個人的に関心した話題を列挙します。

  • 鍼灸院でお灸で火傷をさせられた経験があるにも関わらず、セルフケアでせんねん灸を愛用している理由について

  • 「鍼灸院に通うこと=ハードルが高い」と思われる金額以外の理由とは

  • 患者さんが思い描く『良い鍼灸師』とは何か

  • 腕が良い先生はいるのに、看板や治療院の外観から良さが伝わっていないのではないか(古民家的なイメージ)

  • 何事も初めに“感動”を体験しなければハマらないのではないか

  • 患者さんからの「何回で治りますか?」という質問にどう答えるか

  • 患者さんの自己選択を大事にすることについて

  • 実は初診で「鍼を刺してほしい」と思って来る人はいないのではないか

  • 患者さんが体験する『初回』と『2回目』の壁(新規顧客獲得とリピーター獲得の壁)について


自分の身体に向き合うことを忘れた現代人

なかでも火傷経験があるにも関わらず、自宅でせんねん灸を愛用している方の理由には震えました。これが本当のセルフケアだと確信したのです。

『足三里(という脛の上に位置するツボ)にお灸を据えると元気が出る。固定した場所ではなく気持ちがいい場所を探して、そこにお灸を据えている。』というのです。

『その人の体調によってツボは移動する』と日本の伝統的な鍼灸の世界では言い伝えらています。そんなことを知る由もない患者様が、「経験」としてその知を獲得していたのです。自分の身体と向き合うためのツールとして鍼灸が役に立っているのでした。

病気になっても便利な薬があるし、注意も散漫になりやすい現代では、自分の体調を気にかける手段を忘れている人が多いような気がします。しかし昔は違ったのでしょう。それはツボの成り立ちを見ても分かるはずです。鍼灸を施すことで体調が上向くポイントがツボとして伝承されているからです。昔は自分の体調の変化にもっと敏感だったでしょう。しかし今では「調子はどうですか?」と聞いても「大丈夫です、問題ありません」と肩凝りにすら気がついていない人が多いのが現実です。

鍼灸は身体を治す魔法の道具にはなることは難しいですが、自分の身体と向き合うためのツールになるのではないでしょうか。鍼や灸によって起こる身体反応を確かめる。その時間がいかに大事なことか思い出したいです。


鍼灸の価値の再認識

この雑談会は鍼灸の価値を問い直す素晴らしい機会になりました。

医療やヘルスケア産業の発展によって「鍼灸にしかできないこと」はそう多くはないと思います。しかし「鍼灸師にしかできないこと」が一つだけあると確信しています。それは【人の生活をデザインすること】。医学の知識を持ちながら、医師以上に親密な時間を過ごすことで、患者様の楽しくワクワクする未来をデザインすることができると信じています。

今後の雑談会の開催について

鍼灸は非常に可能性に溢れたツールです。そんな鍼灸についてあれこれ話す会をこれからも開催していこうと思っております!参加しないと聴くことができないリアルな声が待っています。それはもう情報の宝庫です。参加してみたい鍼灸師は下記のURLへアクセスしてください!

実は鍼灸に興味がある一般の方や他業種の方にこそ参加して頂きたいです!お手数ですがご興味がある方は私のInstagramかTwitterをフォローしてください!


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