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学生の挑戦心レポ⑨ ~インターンシップは経験値を上げる機会~

今回の「学生の挑戦心レポ」は、2019年夏に秋田県雄勝郡羽後町の「NPO法人みらいの学校」で、3週間のインターンシップをおこなった“濱本彩佳”さんです。

インタビューを担当してくれたのは、当法人に2020年3月8日~14日にインターンシップしてくれた、秋田県の国際教養大学に通うの石井李佳さんです。

濱本さんは、実践型インターンシップに4回挑戦されていて、羽後町では「地域のバンキシャとしてWebニュース用の記事を取材作成する」という内容のインターンシップに参加されました。
インターンシップ参加を通してどのような変化があったのかを話してくれました。

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石井)初めまして。よろしくお願いします!
濱本さんは何度かインターンシップに参加されているそうですが、最初に参加されたきっかけは何でしたか?

濱本)最初に参加したのは、大学2年生の春休みでした。当時、それまでの大学生活を振り返ると授業とアルバイトの繰り返しだけで、これでは折角の大学生活がもったいないと思ったことがきっかけです。

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石井)秋田で参加された内容は、地域の情報を発信するといった内容だったそうですが、他にも色々なインターンシップがある中で、なぜこれを選ばれたんでしょうか?

濱本)広報系のプロジェクトを探していたということと、地元以外の地域で挑戦したいという基準で選びました。この2つの条件に合う内容を地域ベンチャー留学のプログラムの中で探しました。

石井)広報の仕事に興味があったのはなぜですか?

濱本)広報のスキルは、将来仕事をしていく上で役に立つかなと思ったからです。大学4年生で就職活動が終えて残りの大学生活のことを考えた時、自分に何のスキルが足りないのか考えました。これから働く企業で身に付かないけれど、今後必要なスキルは何かなと考えた時、広報のスキルだと考えたからです。

石井)今後すぐ必要ではなくても、将来必要になるだろうということで選んだということですか。凄いですね。
地元以外の地域で探したというのはなぜですか?

濱本)生まれも育ちも石川県で、大学も地元の大学へ進学しています。当時は地元が良いと思っていたのですが、大学では様々な地域から来る人と友人となり接して、他の地域にも行きたいと思うようになりました。
また、大学では地域創造学類という分野が専門で、まちづくりなどについて学んでいるのに石川県のことしか知らないのはもったいないと思ったからです。

石井)地域ベンチャー留学で探したということなんですが、その存在はどこで知ったのですか?

濱本)石川県でインターンシップをしていた時、そこの社員さんと話す中で、地域ベンチャー留学が話題になったことがあったことで知っていました。

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石井)そうなんですね。
開始前は、何か不安などありましたか?

濱本)自分一人で出来るのかという不安はありました。初めての一人で知らない場所に行って、自分なんかが何か残せるのかなと思いました。
ですが、3週間は短いじゃないですか。その中でプロジェクト設計がされていて、夢中で取り組んでいたら終わる時期がきていました。。

石井)自分に出来ることは何かと考えたみたいなんですが、この部分は貢献できるという自分の強みはありましたか?

濱本)みらいの学校でインターンシップする前に、知らない方にアポイントメントを取り話すことを経験していたので、アポ取りや知らない人のところに行き話すという力はついていました。このインターンは取材がメインだったので、羽後町でこの人の話が聞きたいなと思ったら自分からアポ取りし話を聞きに行く内容でしたので、その力が活かせました。

石井)すごいですね!結構コミュニケーション能力が高いですね。

濱本)コミュニケーション能力というより、突撃力?みたいなことかな(笑)

石井)初めて聞きました(笑)
もともとあまり物怖じしないんですか?

濱本)その力が以前参加したインターンシップの経験により付いていたから、今回に活かせたという感じです。

石井)なるほど。参加する時期は、忙しい中で時間を作ったと思うんですが、インターンシップするからということで諦めたことはありますか?

濱本)無かったですね。全部やりたいことは時間を作って出来ていました。みらいの学校でのインターンシップも卒業論文を書く時期と被っていたんですが、参加する時期をずらして欲しいとお願いしたり、期間中も時間を作って卒業論文を書いてたりしました。以前も、どうしても旅行に行きたかったのでお願いをして時期をずらしてもらったこともあったりして(笑)。なので、やりたいことはできていました。

石井)そこで突撃力というか、言いたいことを言う力が役に立っているんですね(笑)

濱本)そうですね(笑)

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石井)その突撃力が役に立った経験は他にもありましたか?

濱本)金沢に戻ってから気軽に社会人の方と接することができています。社会人が参加するようなイベントに興味があれば臆せず参加できましたし、話を聞いてみたい人がいたら直接連絡して会いにいくなど経験が役に立っているなと感じています。

石井)それができるのはすごく良いですね!みらいの学校でのインターンシップの期間の長さは最適でしたか?

濱本)期間は3週間で、ちょうど良かったと思います。

石井)最初に計画していたことが3週間で出来たということですか?

濱本)1週目は初めての土地だったので慣れる時間が必要でしたし、どんなプロジェクトでどうやって進めればいいか見えていなかったということがありました。2週目になり残りの期間を考えると焦ってしまい、集中してやっていると最初に立てたものとは少し変わっていたんですが、立てていた目標は達成できました。

石井)そうなんですね。濱本さんは何度かインターンシップに参加されていますが、始める時期として適切だと考える目安はありますか?

濱本)1年生の時から参加するのが良いと思います。大学生活に慣れていない夏休みから参加するのがいいと思います。大学生活は自分から動かないと周りや自分の行動が変わらないですよね。でもそれに気付くのは入学後数年たってからだと思っています。だとしたら自分から考えて行動して、社会人と接する機会を持ったら大学生活全体が価値ある内容に変わると思います。

石井)早い時期に考えて動けば、大学生活が有意義になりそうということですかね。

濱本)そうです。小中高は大抵同じ友達とのコミュニティの中にいるんですけど、大学では知らない人同士から始まることが多いイメージです。
『社会人の方とこんなフラットに関われるんだ』とか『全国の学生とこんなに簡単に友達になれるんだ』っていうことに早い時期から気付けると、どんどん行動できるし、もっと楽しくなるんじゃないかと思います。

石井)そんな大学生活がいいですね!
インターンシップは何もしていないから始めようと思って挑戦したということですが、始める前に期待していたことと実際にやってみてギャップを感じましたか?

濱本)実践型は自分に任されることや責任が結構多いと思いました。最初は研修があったりするんですが、あとは自分で社員さんとコミュニケーションを取って自分がやりたいことをきちんと伝えないといけないというところにギャップを感じました。

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石井)初めは筋道を立ててもらえるということを想像してたのですか?

濱本)そうですね。もう少し社員さんが介入してくれると思っていたんですが、会社全体でインターンシップ制度というものの共有があまりなく、担当してくれている方以外はあまりインターン生に意識を持たれていなかったというのは感じました。

石井)自分で動かないといけなかったということですが、インターンシップを通じて自分の変化や成長はありましたか?

濱本)今までは誰かが作ってくれた筋道に沿ってしか行動できなかったんですが、自分で計画を立て動くことや、知らない土地でも行動できるようになったことが変化だと思います。

石井)それは大きいですね!ニュースの記事を作ることが仕事だったと思うんですが、やりがいはどういうところに感じましたか?

濱本)色々な人と話せたのがやりがいになっていました。知らない土地だったんですが、今大学生だという話をすると、その人の価値観や社会や働くことについての考えなどについてお話いただけました。、今まで会ったことのない人と会話出来たことがすごく楽しかったです。

石井)今、わたしたちはインターンシップを経験した方々にインタビューしていますが、地元の方とお話しできるところに魅力を感じている人は多いですね。私は今オンラインインターンなので少し羨ましいです。

濱本)そうなんですね。オンラインだと隔たりを感じることがありますからね。

石井)羽後町に行きたかったです(´;ω;`)ウッ…
次の質問ですが、インターンシップを通して企業側の変化は感じましたか?

濱本)あまりその視点で見たことなかったですね、、。

石井)UGONEWSというサイト(https://ugonews.jp/)で情報発信するという内容のインターンシップだったようですが、その閲覧数が増えるとかそのようなことはありましたか?

濱本)初めにそのような目標を立てていなくて、「記事を何本書く」というところに注力していました。なので、閲覧数アップのため町にポスターを貼るだとか、町での認知度を調べるアンケートを取ることをすれば良かったと思いますが、そういう考えに至らなかったことは反省点です。

石井)なるほど。色々インターンシップした中で、もう一度するとしたらどんな経験をしたいですか?

濱本)具体的なスキルが身に付くようなインターンシップに参加してみたいです。こういうのはあるか分からないんですが、例えばグラフィックレコーディングができるようになるとか、ポスターのデザインができるようになるとか。

石井)スキルを手に入れられるインターンシップがしてみたいということですね。インターンシップの期間でおすすめしたいものはありますか?

濱本)期間の長いインターンにどんどん挑戦するといいと思います。1か月をやった人は半年や1年とか。そしたら組織や社会のことはもちろん、自分の強みや弱み、特徴もより知れますし、残せる成果も大きくなるので。

石井)濱本さんは何回インターンシップに参加したんですか?

濱本)4回です。

石井)すごい!それはどんどん期間を伸ばしていったんですか?

濱本)いえ、そういうわけではないんです。初めては1か月間でしたが物足りなさを感じ、2回目は半年間のインターンに挑戦しました。就職活動が終わった後、また半年間のインターンに参加することが決まっていたんですが、その前の夏休み期間を利用して地元ではない地域でやってみたいと思い羽後町のインターンに参加しました。

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石井)地元と他地域でインターンシップをすることの違いは何だと思いますか?

濱本)地域ベンチャー留学は、知らない場所で知らない人と一緒にできることが特徴だと思います。地元でするメリットは、大学に通いながらできるので長期のものに挑戦しやすいことですね。

石井)長期のインターンシップをしているときも、休学しないで参加していたんですか?

濱本)そうです。

石井)両立できていたのすごいですね。インタビューの初めにアルバイトをされていたという話がありましたが、アルバイトとインターンシップで働くことの違いはなんだと思いますか?

濱本)アルバイトは、やってと言われたことをマニュアル通りにやる。あと私はお金が欲しいからやっていました。でもインターンシップは、自分がこうなりたいとかこうしたいっていう目的があって自分のためにやっていて、それはお金がもらえなくても社会勉強としてこの人と一緒に働きたいとか、この人の考えをもっと知りたいって思ってするところが違いだと思います。

石井)最後の質問になります。
濱本さんにとってインターンシップとはなんですか?

濱本)最後に難問ですね(笑)。私は経験値を増やせることだと思います。今までやったことのないことを任せてもらえる。自分が身に付けたいスキルがあったらそれに合うプロジェクトに応募して自分が求めている経験ができます。その過程で自分を見つめ直すことや色々な人に出会えることも魅力だと思います。

石井)目標とかやりたいことができるところが良いということですね!
ありがとうございます!

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濱本さんは、4回インターンシップに参加し様々な経験を得て自分を磨かれていました。

インターンシップに参加するごとに、自分が得たい経験を見つけ、次のインターンシップで高めていくこと繰り返すことで、社会にでる不安を払拭し将来の自分の姿が描けるのかもしれません。

濱本さん、たくさんの経験をお話しいただきありがとうございました。


NPO法人みらいの学校は挑戦する、したい学生を応援しています。

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NPO法人みらいの学校 
担当:崎山健治
Email:ugo.mirai.sch.int@gmail.com

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