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長期栽培のためにはタイミングが大事❗ (農業)

トマトの土耕栽培では食味の良い果実を多く収穫するには、生殖生長を進めつつ果実が育つ土台となる樹は根の生長がおろそかにならないように栄養生長を促すことが大切です。つまり生殖生長と栄養生長のバランスをコントロールすることが大切なのです。このために有効なのが追肥です。

トマトや茄子は茎・葉と根を育てる栄養生長と開花・着花を促す生殖生長をコントロールし同時に進めることで長期間にわたる収穫が可能となります。このコントロールに重要なのが最初の追肥を行うタイミングです。生育初期は栄養生長が旺盛となるため この時点で追肥を開始すると茎・葉が茂って光合成産物の量が増え、増えた光合成産物によって茎・葉が茂り、さらに光合成の量が増えることになります。これが過繁茂の状態です。こうなると異常茎のような生育障害が発生したり、花や果実の生育が疎かになって悪化したり果実が育ちにくくなったりします。

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しかし着花がある程度進むと光合成産物が果実に集中するようになります。この段階ではもう過繁茂の心配はありません。一方、茎や葉に回る光合成産物の量が少なくなるので茎・葉の生長が衰えてきます。そこでこのタイミングで追肥を開始して栄養生長を促します。

私の農園で育てている中玉トマトフルティカの場合は

「1段目は確実に着果させ初期草勢を抑えた後、4段開花からの追肥を徹底する。また冬季に花数が多くなると草勢の回復が遅れるため、特に12月~1月は6~8果(花)を残して摘果を行い草勢維持に努める。(タキイ種苗HP)」

となります。

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茎・葉・根がよければ光合成産物の量が増えて果実に回る量も多くなり、味が良くなります。以降は開花・着花が進めば光合成産物の量が花や果実に回り、茎・葉・根の成長が衰えてきます。そこで定期的に追肥して茎や根の成長(栄養生長)を支えます。 こうすることで長期間にわたる収穫が可能となるのです。


最初の追肥のタイミングやその後の追肥の頻度は野菜ごとに異なります。より効果的な追肥を行うには株の状態を見ながら時期の調整をする必要があります。追肥の時期の前後で生育診断を行い、草勢が弱い場合は追肥の時期を早めます。 過繁茂していたら追肥を遅らせ草勢が落ち着いてから追肥を開始します。

【問い合わせ】
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