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栽培技術 / 地下部の管理④ 管理の手順

   今までに「栽培管理/地下部の管理」で「潅水管理」、「EC管理」、「培地管理」の3つの重要性をお話してきましたが、 効率や効果を考え、管理の優先順位は「潅水管理」→「EC管理」→「培地管理」とするのがよいと思います。

    例えばトマトの栽培で基準潅水ECが2.5の場合、冬場「栄養生長」に傾いたときに潅水ECを3.0~3.5に上げるよりも、潅水量を減らして排液率を減らし、培地内ECを上げるほうが、簡単に「生殖生長」へと制御できます。

 このような知識・ノウハウが増えると、バランス制御のための手立ての数が増えます。

数が増えるということは複雑化でもあり高度な判断が必要になりますが、しっかりとした知識・ノウハウを身に着けておき、状況に応じて適切に把握すれば、適切で様々な手立てをとることができるはずです。

このように植物は葉での光合成により糖を生み出し、一部の糖を分解(呼吸)して得たエネルギーを生長に利用します。それ以外の糖は各部位に転流・分配され、生長の材料や果実の充実に使われる。栄養生長を適度に保ちつつ、生殖生長が最大となるバランスをコントロールしていくことが重要です。

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