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農園経営の発想法・・⑥ ~損益分岐点を知る~ (農業)

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。これから農業経営で利益を獲得していくための基本についてシリーズでお話していきたいと思います。

農業で利益を獲得していくためにはシンプルにいうと、①売上を増やすこと、②コストを削減すること、③またはその両方 です。

農園経営の発想法・・⑤では施設栽培の主なコストは製造原価で「労務費」「減価償却費」「燃料費」、販売管理費で「運送費」「梱包費」「労務費」「減価償却費」であり、減価償却費は一度、投資をしてしまうと、償却期間に渡ってかかってくる経費になるコントロール不能な経費であるため、設備投資には気をつけることと記載いたしました。

前回までにコスト構造をみてきましたので、今回は損益分岐点分析です。

農園運営コストがわかれば、そのコストを変動費と固定費に分けます。変動費とは売上を増やせば一緒に増える経費です。例えば、トマトの売上を増やす(収量を増やす)ために株数を増やすとすると、苗の購入費用は変動費です。株数が増えると液肥も連動して増えるので液肥肥料代も変動費でしょう。

一方、固定費とは売上の増減にかかわりなくかかる費用で、主に常勤者の労務費などがそれにあたります。

変動費+固定費=総コストをカバーできる売上が損益分岐点売上高となります。

簡単に言えば実際の売上高が損益分岐点売上高を超えた時点から利益がでるようになります。つまり利益がゼロになる売上高が損益分岐点売上高であり、利益を上げるには実際の売上高が損益分岐点売上高を上回れば利益が出ます。自園の損益分岐点売上高は幾らかを算定してみましょう。

【問い合わせ】
TEL 080-3396-5399
MAIL t.ogawa19720117@gmail.com

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