農園経営の発想法・・⑤ ~設備投資には気を付けて~ (農業)
こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。これから農業経営で利益を獲得していくための基本についてシリーズでお話していきたいと思います。
農業で利益を獲得していくためにはシンプルにいうと、①売上を増やすこと、②コストを削減すること、③またはその両方 です。
農園経営の発想法・・④では自園のコスト構造を確認することの重要性を書かせていただきました。
栽培作物や栽培方法などでコスト構造が違ってくると思いますが、私の専門分野であるトマトの施設栽培の主なコストは製造原価で「労務費」「減価償却費」「燃料費」、販売管理費で「運送費」「梱包費」「労務費」「減価償却費」などです。
このうち「減価償却費」は一度 設備投資をしてしまうと もはや節約はできずコントロール不能となります。
よく企業が農業参入するケースで失敗する原因としては、
などといわれますが、これは一般の農家さんがハウス建設などの投資をする際にも同じことがいえます。
この失敗する3つの原因のうち、②栽培技術不足 や ③販路不足 というのは、後からでもなんとかリカバリーが可能です。しかし①過大な初期投資 だけは一度投資をしてしまうとその後十数年に渡り、減価償却費という形で業績を圧迫し続けます。こうなると投資をした段階で事業は失敗だったということになります。例えばハウス建設に巨額な投資をしてしまうと、その建設した段階で事業の失敗確定になってしまっているのです。
ハウス建設に限らず、設備投資など巨額な投資をする際にはそれに見合ったリターンが確実であることをしっかりと考えるようにしてください。
減価償却費以外のコストについては、いかに節約するか、もしくは同じコストで高い効果をあげるかにしっかりと知恵を絞ることが重要です。
一度、自園の経費項目の金額を見直してみてください。
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