見出し画像

農地を探すのたいへん! (農業)

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。新規就農する人にとって初めの難関は何といっても“農地探し”ですよね。これだけ「農作放棄地が増えている―っ!」「農業人口が減少しているーっ!」って言われているので、さぞや農地が余っているのかと思いきや、農地を探すとなるとなかなか見つからない。一体どうなっているんだって思いますよね。
不思議、不思議です。

そこでどうなっているのかを見ていきたいと思います。

例えば、
今まで農業をしてきたが、高齢でそろそろ引退したいという農家さん(Aさん)がいるとします。
跡継ぎもいないAさんは自分が農業を辞めた後も自分の農地を誰かに使っていってもらいたいと考えていますが、その時に真っ先に相談するのが、農家仲間ということになります。
「わし、そろそろ引退したいんだけど、わしの農地を耕していってくれる人いないかなあ。荒れ地にしたくないしなあ・・・」という感じですね。
農家仲間が「Bさんところの息子さん、若いしやる気あるから彼に話をもっていってみるか」というような感じで話が進みます。

そしてそれでうまくいかなければ、
次に相談するのは、たまたまAさんを訪問したふだん親しくしているJA職員であったり、地域の有力農家さんということになります。「引退するんだけど、うちの農地を管理してくれる人いないかなあ?」って相談が持ち込まれます。だから有力農家さんのところには農地の情報がたくさん集まってきますし、有力農家さんはどんどん引き取って大きくなっていく傾向にあります。またJA職員は相談された以上は農家とのつながりが多い利点を使って協力してくれます。そしてそのあたりから地域の農業委員会でも情報が共有されるようになります。
農家仲間地域の有力農家JA職員農業委員会という流れになるのは、やはり今まで自分が守ってきた大事な農地を誰かに譲るにあたってできるだけ身近で信頼のおける人に譲りたい、、という意識が働くからです。

ですから、一番、農地の情報を持ってる公の組織は地域の農業委員会ということになります。
ということを考えると、新規就農者が農地を探すときに一番アプローチすべきは農業委員会ということになります。しかし農業委員会は地域の農家の方で構成されており、地域に根差した組織なので、他の地域からきた新規就農者にはなかなか高い壁になります。

大事に守ってきた土地を借り受けるためには、やはり人間同士の信頼関係を築く必要があります。何度も足を運び、「自分のやりたい農業について熱意をもって伝えていくこと」が大事です。また土地を探す際には一人で探すのではなくJA職員や市町村の農政課の方を味方につけて一緒に探してもらうことも大事です。その際にも大事なのが「自分のやりたい農業について熱意をもって伝えていくこと」ということになります。

農水省の中間管理機構にまで上がってくる農地情報はほんの一部であり、土地の仲介は一生懸命してくれますが、地域の事情などには詳しくないので時間がかなりかかってしまいます。

農地探しは、「根気とタイミングと熱意」です!

【問い合わせ】
TEL 080-3396-5399
MAIL:t.ogawa19720117@gmail.com

【関連記事】-----------------------------------------------------------------------


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?