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ハワイの施設栽培を視察!(アクアポニックス)

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。今日はハワイのオアフ島にある施設園芸をしている農園についてのお話です。そもそもハウス栽培って寒い時期にビニールで囲い、暖房機などを使って「暖を取る」のが主目的のように思いますので、ハワイなどにハウス栽培(施設栽培)は少ないのではないか、、などと当初は思っていたのですが、実は意外と多いのです。

日本でもハワイによく似た気候である沖縄にも実はハウス栽培(施設栽培)は多いんです。
これはハワイも沖縄も島であり、ハリケーンや台風時には船による食料の供給が途絶えてしまいかねないので、島内で自給率を高めるために、ハリケーンや台風で農作物が荒らされてしまわないように、ハリケーンや台風にも耐えうる強度の強いハウスを建てて、ハウス栽培(施設栽培)をしているんですよね。

ハワイや沖縄のハリケーンや台風というのはホント尋常じゃない激しさなので、ハウスも強度の強いモノでないと耐えられないので、非常に設備コストもかかりますが、地域の食料供給にっ替わることなので、沖縄などでは補助金も多く出ていました。

(やっぱりハワイはいいですねwww ワイキキビーチ)

今回のハワイの農園はアクアポニックスをしている農園です。アクアポニックスとは、水産養殖の「Aquaculture」と、水耕栽培の「Hydroponics」からなる造語で、魚と植物を同じシステムで育てる新しい農業です。

仕組みとしては養殖している魚の排泄物をバクテリアが植物の栄養素に分解し、植物はそれを養分として成長します。その際、植物が天然の浄化装置の役目を果たし、綺麗になった水が再び魚の水槽へと戻るという循環型の農法です。自然界の縮図とも言えるこのシステムは、水をいっさい捨てない、換えない、そして農薬と化学肥料も必要としない、いわば水で行う有機栽培であり、サステナブルを体言する地球に最も優しい究極のエコ農業とも言われています。

ハワイのアクアポニックスをしている農園では水槽でテラピア8,000匹を養殖し、魚の糞尿や老廃物が混じった水を、バクテリアで浄化して、レタスの養液として供給していました。
(テラピアは海外では食用魚としてポピュラーな淡水魚です)

ハワイは日射が強く気温も高いので、ハウス設備ではカーテンは必須で、循環扇も絶えず回っている状況でした。とにかく日射が強いので、葉物野菜はカーテンがないと葉が焼けてしまいますね。


【問い合わせ】
TEL 080-3396-5399
MAIL t.ogawa19720117@gmail.com


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