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ハウスの暑熱対策はどうしてる? (農業)

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。先日の記事に書かせていただきましたように農園の定植作業は終わりました。

今度は若苗を猛暑の中しっかりと育てていかなければなりません。なにせハウス内は40℃超の暑さが続いています。生育限界温度を越えた状態なので萎れ、葉焼け、さらには生育障害などで枯れてしまう危険性があります。暑熱対策が大事になってきます。残念ながら当農園では細霧冷房やパット&ファンのようなクーリングシステムは設置していないので、他の方法をいろいろと考えています。

本来であれば、換気窓を開けて外気を取り込みハウス内温度を外気水準にまで下げたいのですが、そもそも外気自体が37~39℃になっている状態です。
換気窓をフルオープンにしてもハウス内は40℃を越えてしまいます。

また、植物の蒸散により空気中の水分を増やし気化熱を利用して温度を下げたいのですが、まだ定植したばかりの若苗なので蒸散量も少ないでしょうから温度降下の期待はできません。潅水量を増やし気味にしていますが、温度降下目的というより、とにかく萎れさせないため、、というのが目的となっています。

現状は、遮光カーテンを昼から2時間ほどは閉めて温度上昇を防いでいます。朝方にはカーテンを開けてしっかりと光合成をさせて、昼のいちばん暑い時間帯はカーテンを閉めることで温度を35℃付近まで下げています。

また、ホームセンターで売っている「ガーデンミスト」を循環扇に取り付けて、気化熱を利用して温度降下にチャレンジしています。水道圧で利用でき循環扇の風を利用して遠くに飛ばすので多少の効果はありますし、お値段も安くリーズナブルです。

今シーズンは手配を忘れてしまったのですが、暑熱対策として人気なのは遮熱剤のハウス屋根への塗布です。主なものとして「レディヒート」という資材があります。光合成に必要な光は透して、熱線は通さないという優れモノです。除去については降雨で自然にとれますので暑くなる前に塗布しておけばあとはほおっておいても大丈夫です。
次回は忘れないようにしたいと思っています。

恐らく今後、夏は常に猛暑になるということがよく言われています。
設備にお金を掛けられればいいのですが、農業経営で大事なことはできるだけ設備投資を抑えながら収穫を安定させることですので、様々な工夫と手ごろな資材を使って、”頭”を使って対処していきましょう!


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