農産物の販売のポイント!(農業)
こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。今日は小売業に直接販売を始めるタイミングについてお話したいと思います。
市場出荷をせずに自分で販売まで行いたい、、と考える農業者の方も最近は増えてきました。特にサラリーマン経験のある方や企業の農業参入のパターンでは、「市場出荷では儲からない」ということが当たり前のように言われるようになってきました。
市場出荷にも一長一短があり必ずしも儲からないというわけではありませんが、価格が自分で決められない、生産者から消費者までの間に流通業者が多く介在しますので、生産者の取り分は少なくなる、消費者に届くまでに時間がかかるので完熟ではなく少し早い段階で収穫しなければならない、など課題が多いのも事実です。
市場出荷しないとなると、①自分で直売をする(直売所、ECサイト)、②ダイレクトに小売業と取引する、③地域の直売所に置かせてもらう、という販売方法になると思います。
しかし、新規で農業を始める場合、いきなり自分の直売所を設けるのは費用がかかり難しいですし、自分でECサイトを立ち上げても無名の農業者のサイトだと販売するのは難しいと思います。
次にダイレクトに小売業と取引するというのも、小売業は「売れるもの」を優先的に取り扱いますので、無名の農業者ではなかなか取引してもらえませんし、小売業は「棚を切らす」のを嫌がりますので、安定出荷が確実ではない農業者とは取引してくれません。
安定出荷の観点で考えると、ハウス栽培の場合、農園規模も重要で、1反クラスの農園では病害虫などトラブルが発生した場合、約束していた出荷量が維持できなくなることも考えられるので、小売業と取引できる規模は一般的に3反以上といわれています。
もちろんすごくおいしいものが作れるなどの理由から小規模農園の作物を扱っているケースもあります。
ただ、一般的に言われるのは小売業と取引をしようと思うと、ハウス栽培では3反以上といわれています。
そのように考えると、農業参入(新規就農)した際、まだまだ規模の小さい時期は地域の直売所などで販売し、栽培技術を蓄え、規模も3反クラス以上になってくれば、安定出荷・安定品質が確実になってきますので、小売業と直接取引するタイミングといえると思います。
小売業との直接的な取引は安定品質・安定出荷は必須ですので実現できるタイミングをしっかりと考えましょう!
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