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土作り

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土作りに関する知識や微生物の不思議などをランダムにまとめています。
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2022年3月の記事一覧

土壌微生物を考える③ (農業)

土壌微生物を考える③ (農業)

前回の「土壌微生物を考える②」では共生菌について書きました。

今回は分解菌について記載いたします。
分解菌は共生菌と比べてなじみの深い菌が多いです。それはふだんの食生活などでも活躍している菌が多いからです。

ではではさっそく見ていきましょう。

<分解菌>----------------------------------------------------------------------

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土壌微生物を考える② (農業)

土壌微生物を考える② (農業)

前回に続いて今回は具体的に根圏にはどのような微生物がいるかを少し具体的に見ていきたいと思いますが、その前に前回の続きとして微生物の増やし方に基本について述べたいと思います。
(前回はこちら→https://note.com/mirainoagri2021/n/na9e98cce49f4

〇堆肥・ぼかし肥で増やす
昔から行われてきたのは堆肥・ぼかし肥の発酵時に種菌を入れて有用菌を増やす方法です。

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土壌微生物を考える① (農業)

土壌微生物を考える① (農業)

〇人には腸内常在菌 植物には根圏微生物
微生物の数は土1g あたり約30億個とも100億個ともいわれています。数字にすごく開きがありますが、結局のところ微生物の総量すらはっきりとわかっていない状況なのです。

1㎡の畑で栽培に使う作土の総重量はおおよそ100 kgです。その中で生き物が占める割合は0.7%で約700 gで、その95%が土壌微生物だと考えられています。植物の根は人間に例えると“腸”だ

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なぜ畑では肥料が必要なのか?雑草は肥料が無くても育つけど・・。(農業)

なぜ畑では肥料が必要なのか?雑草は肥料が無くても育つけど・・。(農業)

〇光合成 が 生命の糧
雑草は肥料を与えなくても勢いよく茂っているのに、なぜ野菜には肥料が必要なのか不思議ですよね? それは雑草も野菜がどのように生きているのかを見ていけばわかります。動物は他の生き物を食べなければ生きていけないですが、植物は太陽の光エネルギーを利用し根から吸い上げた水(H2O)と葉から吸収した空気中の二酸化炭素(CO2)からエネルギーを使って炭水化物(ブドウ糖:C6H12O6)を

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