過去と向き合うことで、自分らしさを大切にしようと思えるようになった話
自分とはどういう人間なのか
自分に自信がなく、過去を振り返ることが怖かった。
自己分析をするタイミングがないまま、30代を迎えてしまった。
自分のキャリアを見直したい、もっと挑戦してみたいという思いから、POSIWILL CAREERを受講した体験とその結果を残しておきたいと思います。
受講してみて、
・自分の過去を前向きに捉えられるようになり、それが自信につながった
・自分の強みと仕事における軸を言語化できた
・自分らしさを大切にしたいと思えるようになった
自分のために残しますが、同じような悩みを抱えている方の参考にもなれば幸いです。
これまでの経歴
小学生の頃から、人の命に関わり、弱い立場にある人を救うことができる「医療」か、飛行機と英語を学ぶことが好きだったので「航空」に関連する職業に就くということは決めていました。どちらも制服を着て、自分が主役となって関わることができるというカッコ良さと自分も誰かの役に立ちたいという思いがありました。
勉強は好きだったため、高校は進学校と言われるところに進学すれば、ギリギリまでどちらの夢を追いかけても大丈夫だろうという思いから、小学生の頃から憧れていた高校に進学することはできました。
個性的な友だちに囲まれ、とても楽しい高校生活を送ったことには間違いないのですが「ずっと志望していた高校に進学できた」という燃え尽き症候群のような状態に陥ったことも間違いではなく、成績は伸び悩みました…。
自分の夢を考えると理系に進むべきでしたが、当時の成績だけを考慮し文系を選択。将来への軸が定まらないまま、大学受験を迎えました。
「学問としては医療系分野を学んでみたい。航空に携わるよりも医療に携わる方が、誰かの役に立てると実感することができるだろう。文系から進学できるところを受験しよう。」当時はこんな考えの下、ギリギリで志望校を決めレベルは高いと分かりながらも受験しましたが、やはり不合格。
「必ず合格してリベンジを果たす!浪人しているのだから失敗できない!」というプレッシャーを自分に与え、欲を捨てて勉強した浪人生活だったなと思います。
なんとか志望校に合格。歯学部だったので、歯科衛生士の国家資格を得られることは決まっています。もちろん、その免許を取得してからの将来を考えていました。「やっぱり医学部の勉強が面白い!全身についても評価できる歯科衛生士になろう。」卒業後は、大学病院に入職しました。
全身的にリスクの高い患者さんに介入をしたり、急性期から終末期の患者さんにも関わったり…
学会で発表をしたり、大学院に進学したり、学生さんに講義を行ったり…
チャンスのあるままに、たくさんの経験を積んできたなとは思います。患者さんとの関わりの中で、私でも役に立てたかなと感じることやモチベーションにつながることもあり、やりがいもあります。
POSIWILL CAREERを受講したきっかけ
歯科衛生士になり、さまざまな経験を積んできたこともあり、これからもずっと歯科衛生士として頑張らなければならないという、使命感のようなものがありました。
でも、歯科衛生士は法律で、歯科医師の指導の下に業を成さなければならないと定められていることもあり、歯科介入の必要性をアセスメントしても介入できる内容は、その歯科医師の考えに偏ってしまうため「先生が必要ないというのでできない。これでいいのかな。」という、モヤモヤした考えが、経験を重ねるにつれて出てきているように感じていました。
歯科衛生士になりたての頃は、いろいろなチャンスにがむしゃらに立ち向かい、先輩などからもフィードバックを得られる環境であったっため、自分なりの成長を感じていましたが、最近では「こんなの先生のお手伝いじゃん」「自分ってちゃんと成長できているのかな」「自分の可能性ってこれ以上ないのかな」という、将来に対する不安の方が大きくなっていました。
同じ歯科衛生士でも、できることは環境にも依存してしまうこと… 感覚的に進んでいく仕事もあること… 客観的な評価がないため、給与などにも反映されないこと… 休日に臨床以外の仕事をこなすため、仕事との境界が曖昧なこと… 「歯科衛生士には向いていないのかもしれない」とここにきて、将来のキャリアを描くことができなくなりました。
30代に突入してしまったという焦り、自分のキャリアや生き方を見直したいという思いから、自己投資として受講を決めました。
受講後のゴール設定
私は、中川さんにご担当いただきました。最初に「本音で話してください」と言われたことと、中川さんの温かい雰囲気から「恥ずかしがらずに自分を曝け出してみよう!」と思えました。
受講後のゴール設定は、
自己理解を深めること
それによって、ありたい姿をイメージできること
その選択肢が浮かんでいる状態
としました。
過去を振り返り、自己理解を深める
これまでの私は「失敗したり、恥ずかしい思いをしたことの方が多いので、過去のことはもう忘れて、前だけを見ればいいんだ!」思っていました。でも "じぶん史" や "モチベーショングラフ" を書いてみると「こういう経験をしたから、こういう考えに至っているんだなあ」「自分ってこういう人間だよね!」と自己理解が深まり「自分って面白いな」とも思えるようになりました(笑)
自分の強みを、経験と気付きとともにまとめておこうと思います。
他者の気持ちになって物事を考えることができる
物事を客観的に捉えることができる
保育園のとき "お医者さん" になりたいと思っていたけど、友だちがみんな "お花屋さん" になりたいと言っていたので、一人だけ違うことが恥ずかしくて "お花屋さん" になりたいと嘘を付いていたこと。私がいじられることで、みんなが笑顔になるならそれでいいと、嫌だなと感じつつも、周りの様子を伺って、その場に合わせて振る舞うようにしてきたことなど。
自分はコミュニケーションや表現することを苦手とし、それが弱み(コンプレックス)だと決めつけていました。
でも、患者さんと接するときは、その方の立場になって話を聞こうと心掛けていることで「あなたには何でも話せるわ」と声を掛けていただき、歯科以外の相談に乗っていることもよくあるなということも思い出しました。また、友だちにプレゼントを贈るときも「よく好みをわかってくれてるよね」「さすが!センスがいいよなあ!」と言ってもらえることも多いです。
中川さんからは「コミュニケーションが上手いというのは、話が上手いだけではなく、傾聴したり共感するスキルが高いことも含まれる」と仰っていただき、自分では気付けなかった強みを教えていただきました。「なんだ、この強みを活かせばいいだけか!」と、自分の気持ちがなんとなく楽になった気もします。
合理的に物事を考えることができる
最後まで逃げずに、きちんと向き合おうとする
壁が高い、競争心がある方が、充実感を満たせる
達成することに喜びを感じる
運動することが得意ではなかったため、克服したいという思いで、中学では陸上部に入りました。大会に出てみると「自己ベストが更新できた時の達成感」「それを先生や友だちからも認めてもらえる喜び」を知ることができ、同じ達成感を味わいたいと思うようになりました。ただ、同期とのタイムの差は大きく、見下されている感じがとっても悔しかったのを覚えています。
「練習量だけはみんなに勝つんだ」という目標を掲げ、朝練と部活後の自主練をしていることを誰にも気付かれないよう、ひとりでやり続けました。その努力が認められて、タイムの速いメンバーとともに駅伝のメンバーに選ばれたことがとても嬉しかったのを覚えています。
また、中・高・浪人時代も「自分に負けてはならない」ということを信念とし、本当に行きたかった志望校に受かったという達成感もあったけれど、何よりも応援してくれていた人たちが喜んでくれたときに、これまでのすべてが認められたような気がして、これでよかったんだと充実感に満たされていました。
中川さんに「客観的に判断し、合理的に勝つ方法を選択している」「競争意識が必要なんですね」と言われ、自分がまさか合理的な判断をしているなんて思わなかったし、モチベーションを保つために、自分には(自分に対しても、他人に対しても)競争心が必要であることに気付きました。
確かに、言われてみれば「ストイック」とあだ名がついていたこともあったなと思い出しました…(笑)
他人からの良い・悪い評価を求め、成長することを好む
感覚的ではなく、根拠を求める
好奇心がある
就職してから、研究というものを意識するようになりました。大学時代に、卒業論文も書いていますが「文書を書くのは苦手だし、統計も難しいから得意じゃないな」くらいの感覚で、今後も続けていこうとは思えず、大学院に進学するなんて考えなかったです。
就職して、教授や先輩がやっている研究を手伝ったり、学会での発表をさせてもらえる機会を得たりする中で「自分がやっていることを根拠を持って提示するのは楽しい」「発表することで、さまざまなバックグラウンドの方々から意見を貰い、議論することは楽しい」と思うようになりました。「もっと自分で、研究ができるようになりたい」という思いから、自分の研究してみたいテーマを見つけ、その研究を行うことができる大学院を探し受験、論文にまとめる過程の中で「感覚的なものではなく、根拠のあるものを求める」「自分のやったことを、他人からいろいろな評価をされて成長できること」がやりがいなのだと感じました。
楽器ができるようになりたいという思いで、高校からバイオリンを始めてみたり、医療格差のある国でも歯科衛生士として役に立てるのか試したいという思いで、数日間、医療ボランティアとして海外に滞在してみたり…
「やらない後悔よりやって後悔」「とりあえずやってみて、自分で感じよう」という精神は、学生の頃から変わらないのだなと思いました。思えば、これは両親からの教えでもありました。
自分がありたい姿とは
自分というものを理解した結果、ありたい姿とは。
まず仕事面において、
人に影響を与えられる、人の役に立っていると感じること
ルーティンワークでなく、自らが主体となって関わることができる
医療に関わる
教育制度があり、評価を受けながら成長できる
できそうなことや憧れだけではなく、やりたいと感じること
物事を感覚的ではなく、論理的に考えることができる
激しいペース、壁が高い、競争心を満たせること
将来的には、海外も視野に入れることができる
プライベートな面において、
ありのままでいる
誰かと比較をしない
家族や友だちとの関係は、現状を維持できるようにする
大切な人が困っていたら、助けることができる
これが、自分のありたい姿なのかなと言語化することができました。自分を見つめ直し、強みや思考の癖(弱みの原因)をまとめたマニュアルができたような感覚です。困ったときはマニュアルを見返し、ときどきアップデートすることで、自分らしい人生を送ることができるのではないかと感じています。
思考の癖(弱みの原因)は「相手にどう思われているか」ということを常に考え、選択をしてしまうことだと思います。相手にどう思われているかではなく、自分の軸にブレていないかということを基準に、さまざまな選択をしていこうと思います。
今後の選択肢を考えてみる(転職について)
これはまだ定まりきれていません。中川さんにも「職業を名詞で探しがち」と言われた通りなので、自分の仕事の軸とありたい姿を実現できそうな仕事をきちんと見つけていきたいと思います。
POSIWILL CAREERを受講してみて
最初は高額だし、35日間という短い期間だったので本当に大丈夫かな… と思っていました。ストレングスファインダーをやってみたり、自己分析をやりかけたりしましたが、自分の中では納得感が得られませんでした。無料カウンセリングの際に"これまででいちばん夢中になったこと"を聞かれ、それに対しても深掘りされたけど、上手く言語化できなかったことから「プロの手を借りよう!自分にはない視点で教えてください!」という思いで、受講を決めました。
自分に自信がなく、他人にどう思われているのかということばかり考えていましたが、自分の経験から強みがわかり「私はこのままでいい」「この強みを活かして、楽しく生きていけばいいだけだ」という考えに変わりました。完全に変わりきれたかと言われれば、まだまだ足りない部分もあると思いますが、自分のマニュアルができたので、見返しつつアップデートもしつつ、自分の人生を自分らしく作っていきたいなと思います。
このタイミングで自己理解を深めることができてよかったと思います。
ご担当いただいた中川さん、いつもまとまっていない意見だったと思いますが、さまざまな視点で向き合っていただき、ありがとうございました。まずは転職活動を行い、いい結果をお伝えできるように頑張ります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?