オークス回顧(スウィープフィート目線)

忙しさに加えて敗戦のショックもあり、しばらく書く気がしなかったオークス回顧をしていきます。


ほぼ全ての出資馬が日高系、そして基本安馬の自分にとってはクラシックというものは高すぎる壁。その高すぎる壁を乗り越えて桜花賞、オークスと連れてきてくれた馬スウィープフィート。
既に8戦目ということが不安視されていましたが、状態面は桜花賞時よりワンランク上がっていたようにみえました。

陣営の仕上げもさることながら、スウィープフィート自身のタフネスぶりも素晴らしいと感じました。テンションは高かったですが、輸送も仕上げも問題無しの範疇だったと言えるでしょう。

枠の有利不利が比較的フラットと言われるオークスですが、馬場自体はなかなかの内前残り馬場ではあったようです。よって先行馬なら内枠を引きたいというのがあったでしょうが、前に行く馬で一番の強敵と思われたタガノエルピーダはピンク帽なのがどうでるかなと思っていました。


レースは人気薄のヴィントシュティレとショウナンマヌエラがマイル戦並のペースでかっ飛ばしますが、3番手以降は大きく離れて実質ドスローの瞬発力勝負に。スウィープフィートは最後方から折り合いつつじっくり。最終コーナーあたりからジワジワと押し上げ、コーナー出口付近では12番手くらいまで上がってきていました。

武豊はライトバックに軽く蓋をしつつ、脚を伸ばし始めたチェルヴィニアに並び掛ける…が並ぶまで行けず、ジワジワとしか伸びずに万事休す。
6着でレースを終えました。

レース後コメントでは距離が少し長かったかもしれないという武豊騎手の談話がありましたが、乗り方自体は通常なら120点を上げられるくらいのパーフェクト騎乗だったのでは。
勝ち馬チェルヴィニアをマークしながら…あそこから伸びていれば勝ち負けで、それまでのレースぶりなどを考えても充分可能と思えましたから。

今回の敗戦は阪神JFに近く、あの時もコーナーで押し上げていくも中途半端な末脚に終始してしまいました。現時点では力不足で、今のスタイルで勝ち切るには末脚の持続力が足りないのかなと。
現状では直線に入るまで我慢して直線だけ爆発させる乗り方の方が合っていそうですが、展開に大いに左右されるギャンブル騎乗になりますしね。
ある程度押し上げながらでも鋭い末脚を繰り出せるようになればG1に手が届くようになるでしょう。通常の馬であれば武豊ジョッキーは完璧な騎乗でありましたが、スウィープフィートにとってはフィットしなかったというのが私の見解です。
無論武豊騎手を非難するつもりは毛頭無く、あの乗り方で勝ち負け出来るように馬が成長して欲しいと願っています。

思えば調教では坂路オンリーの子でした。トモが緩い馬で、坂路でみっちり強化してきた結果が今に繋がっているとおもいますが、ここから更にランクアップしていくためには(終盤の持続力強化のために)ウッドチップ調教も必要になってくるのかもしれませんね。

今回は展開も向いていませんでした。もう少し3番手以降も流れてくれた方がスウィープフィートにとっては良かったでしょうね。それでも3着あったかどうかだとは思いますが…
距離短縮で内回り、ハイペースになりやすい秋華賞は巻き返しの大チャンスだと思います。
特に3連敗中のライトバックに一矢報いるには絶好の舞台でしょう。無事に夏を超えて成長した姿を見せて欲しいです。

夢をありがとう、これからもよろしくスウィープフィート!

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