驢馬はポニーの成りそこないではない

なんとなく馬類より軽んじられているイメージだが、機嫌をそこなうと梃子でも動かなくなる頑固さをそなえている、ということで秘めた矜持を持つ一徹な職人気質という感じもする。ただそれは過去のルサンチマン的なものではなく〈今〉を生きるうえでの対応なのだろう(驢馬の思考について知ってるわけではないので確証はないが)。
話は変わるが、じつは中学生くらいまで
 わたしのラバさん 酋長の娘
 色は黒いが 南洋じゃ美人♫
のラバ=騾馬だと思っていた。なぜ酋長の娘が家畜なのか不思議だが南洋の島ではそういうこともあるのだろうと納得していた。今でいう異類婚姻譚である。その後、ラバ=Loverで戦時中は敵性語だからカタカナにしたのだろうと勝手に思っていたが、最近になってこれも誤った解釈だったと知った。日暮れて途遠し。
https://www.worldfolksong.com/songbook/japan/shucho-musume.html

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