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【日経新聞をより深く】欧州で学ぶウクライナの子どもたち 異文化の中で奮闘~ヨーロッパに大きな変化が起きるか?~

1.欧州で学ぶウクライナの子どもたち

ロシアの侵攻を受けたウクライナから国外に逃れる市民は多い。子どもたちは言語、文化が異なる環境で懸命に学んでいる。

ウクライナの首都キーウ(キエフ)にある国立タラス・シェフチェンコ大の言語学研究所のエレナ・ロマネンコ副所長は「欧米の多くの学術交流プログラムがウクライナ人の学生に提供されるようになった」と明かす。ポーランド、バルト3国、チェコ、英国、フランス、ノルウェー、スウェーデンなどの大学が「身近になった」と話す。

2月の侵攻開始後、こうした国の大学が正式な書類なしにウクライナの学生を受け入れる事例が増えたからだ。授業料を免除してくれる例も多い。学生は受け入れ国の言語を新たに学ぶことが優先で、専門の授業は二の次になるが、教育を受けられないよりはましだと受け止められている。

侵攻を受けたウクライナの政府は18歳から60歳までの男性の出国を禁じている。このため、外国で学ぶことになった学生の大半は女性だ。

(出典:日経新聞2022年11月6日

国同士の争いに関係のない子どもたちが未来を創る教育の機会を奪われることはあってはならないことです。

ただ、現実には大人の争いで、教育を奪われる子供たちがいます。ウクライナの子どもたちの未来は、私たちの住む地球の未来でもあるわけです。だからこそ、争いは何としても避けるべきです。

ウクライナの子どもたちが海外で学ぶことが、未来を創ることに寄与することを願うばかりです。

そんな中、ヨーロッパで動きが出てきました。イタリアで「イタリアのウクライナへの武器輸送の停止」を求める平和デモが起きています。

2.イタリアで平和デモ

イタリアでのデモは、ヨーロッパ各地で起きる可能性があります。それは、ロシアへの制裁がブーメランのように返ってきていて、人々の生活を脅かすインフレを引き起こしているからです。

(出典:TRADING ECONOMICS/イタリア・インフレ率

3.ヨーロッパのリーダーは民衆に突き動かされる

イタリアで起きたデモは、現在のヨーロッパの人々の心情を表しているのではないでしょうか。

ロシアからの安価で安定的なエネルギー資源が途絶え、物価が高騰しているため、ECBは金利を引き上げ続けています。しかし、それでも物価高騰は止まりません。金利の上昇はヨーロッパ各国の景気を急激に悪化させています。

不景気の中の物価高。つまり、スタグフレーションに突入しています。

その主因がロシアへの経済制裁からのブーメランとなっているエネルギー資源の途絶、そして高騰です。ウクライナへの武器支援をして、戦争を長引かせれば長引かせるほど、インフレは収まることはなく、続いていきます。

今後、ヨーロッパはさらに景気が悪化していきます。人々の不満は高まっていきます。その矛先の一つは、ウクライナへの武器支援による戦争継続です。そして、武器支援を続ける各国リーダーに向けられていきます。

ヨーロッパは、経済的、政治的に大変な時期を迎えるでしょう。それは、民衆の怒りがきっかけとなることでしょう。

ヨーロッパの大激変が始まった気がします。

未来創造パートナー 宮野宏樹
【日経新聞から学ぶ】


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