台湾・鴻海「深くおわび」 中国iPhone工場の抗議活動で~問題はゼロコロナだけではない~【日経新聞をより深く】
1.台湾・鴻海「深くおわび」
中国ではコロナウイルスの感染が急拡大して、各地でロックダウンとなっています。しかし、問題はそれだけではなく、上記で報道されたような事件も起きています。
2.人の確保も難しい
鴻海(フォックスコン)は賃金をめぐって揉めるのは今回だけではないようです。しかし、このような問題が起こると、人材の確保が非常に厳しくなると思われます。
この問題によってiPhone 14のハイエンドモデルの出荷に遅れが生じるとアップルは投資家に警告しています。
また、鄭州市は人口1,300万人の都市ですが、大部分を封鎖することが発表されました。
そして、この鄭州工場には全iPhoneの約60%が生産されており、20万人以上の労働者が雇用されていると推定されています。ここで起きた問題ですから、影響は甚大です。アップルの業績にも影響してくる可能性が大です。
3.緊迫した状況は中国国内では伝わらない
衝突はかなり緊迫したものだったようです。
中国国内では検閲が行われていて、この事実は広く伝わっていないようです。こういった事実が伝わらないということは、問題への対応がどうかもわからないということでしょう。
中国国内ではコロナの感染者が過去最大となり、その上ゼロコロナ政策は維持されますから、相当の制限が予測されます。景気への影響は甚大でしょう。なんと4億人が移動制限を受けることになっています。米国の人口以上の人が移動制限を受けているのです。
今回の鴻海での抗議行動の背景にもコロナの感染拡大があります。コロナ下での待遇改善の約束が守られなかったことが原因です。広東省広州市でも暴動が起きたり、チベット自治区でも抗議活動が起きています。
このまま厳しい封鎖や移動制限が続けば、国民からの抗議行動が起きてくるかもしれません。
その時は経済の問題だけではなく、政治への不満が爆発するかもしれません。
未来創造パートナー 宮野宏樹
【日経新聞から学ぶ】
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