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キャリアプランの立て方

■キャリアプランとは?
 今のように先が見えない時代、そして人生100年時代にはキャリアプランを自分で持っておくことは非常に大切だと思います。何故かというと、一つの会社に就職してしまえば、定年まで働き続けることが出来て、定年退職後は年金暮らしというライフスタイルではなく、主体的にキャリアを歩んでいく必要があるからです。
 
 このような時代においては、自分自身でキャリアプランを描き、主体的に仕事に取り組むことが求められます。またここでいうキャリアプランとは、何月何日までにA社に転職するというような具体的な予定の事ではありません。あくまでも10年後くらいを見据えて自分がどうなっていきたいのか、そのために今どのような会社でどのような仕事をすれば良いのかを描くことです。そうすることで、今の仕事に対しても目的意識をもって取り組むことができます。また、やらされ感が無くなり、主体的に自分のために仕事をしているという感覚を持つことができると思います。そして、未来にむけて着実に経験やスキルを蓄積してくことができると思います。つまり、キャリアプランとは、未来のことを考えることで、むしろ今の自分の時間を充実させるために大切なことだと思います。
 
■キャリアプランの3つのポイント
 このような視点に立って、キャリアプランを考えるときには、3つのポイントが大切です。今回は、3つのポイントについて一つ一つ解説してきたいと思います。
 
①can / want / should
 まず、一つ目のポイントは、can / want / shouldを考えるということです。can / want / shouldはそれぞれ、下記を意味しています。
 
Can:自分ができること
Want: 自分がやりたいこと
Should: やるべきこと
 
 この3つを明確にしないと、意味のあるキャリアプランを描くことが出来ません。自分がやりたいこと(want)ばかりに着目してしまうと、自分のスキル(can)がないため、実現不可能にも関わらず無謀なチャレンジを繰り返して、人生の時間を無駄にしてしまうかもしれません。あるいは、今やるべきこと(should)を行わずに生活費を稼げないで途方に暮れるということになるかもしれません。ですから、キャリアプランを描く時には、can / want / shouldのバランスを考えることが大切なのです。
 自分がやりたいことばかりを追求すると、やるべき事がおろそかになり生活を壊してしまうかもしれません。逆にやるべき事ばかりに着目すると、人生に面白みを感じることができないかもしれません。また、自分の能力が無いにも関わらず無謀なチャレンジを続けることも有益な時間の使い方とは言えません。この3つのバランスを意識してキャリアプランを立てるようにしましょう。
 
②時間軸
 次に大切なポイントは、時間軸を意識するということです。自分の年齢や家族構成などを時系列で考えて、今やるべき事だけでなく、将来やるべきこと(should)は何かということを考えることが大切です。そのようにして、時間軸を持って考えると、今やるべきこと(should)が見えてきますし、将来のやりたいこと(want)のために、今、どの程度時間を割けるのか、割いた方が良いのかも見えてきます。将来に向けて、自分の能力(can)をどのようにブラッシュアップしていけばよいかも見えてきます。そうすれば、キャリアプランも描きやすくなります。このように、現時点だけでなく、将来も見え据えて時間の使い方やキャリアプランを立てることが大切です。
 
③副業
 3つ目のポイントは副業を意識するということです。これからは、一つの仕事だけで乗り切れる時代ではありません。もちろん、社会人なりたての1,2目年や転職したての時は、一つの仕事だけにリソースを集中することも大切です。そうすることで、自分の能力(can)を著しく向上させることもできるからです。しかし、ある程度キャリアを積んだ段階では、副業を行うことは非常に大切なことだと思います。副業を行うことで、自分のやりたいこと(want)に近づき、自分の能力(can)の幅を広げ視野も広がります。ですから、キャリアプランは副業も考慮しつつ検討をすることをお勧めします。
 
 以上がキャリアプランを立てるときの3つのポイントです。キャリアプランとは、10年後くらいを目途にざっくりとしたレベルで立てることがお勧めです。そうすることで、将来の姿を描けると同時に、今やるべきことが明確になり、より主体的に今のアクティビティーに取り組むことができるようになると思います。そして、キャリプランは、can / want / should、時間軸、副業を含めて考えると良い感じに立てられると思います。
 
(第58回 2022/5/3)

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