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エクセルのフォームを使ったアンケート

■エクセルのフォームとは?
 エクセルでアンケートを実施する場合、回答を集めるときに項目が数多くあるときや、回答者が多い場合に、データの収集や集計に時間がかかります。特に、入力フォーマットに制限がないと、入力ミスやタイプミス、表現が統一されていないことが多く、集計に手間取ります。このことは、回答数が多い場合や、回答項目が多い場合に起こりがちです。このような状況をさけるために、エクセルのフォームを活用する方法についてご紹介したと思います。今回は、エクセルのフォームを活用するための5つのステップとして、説明ます。
 
■エクセルのフォームの作り方ステップ
①「開発」タブの表示
 フォームを設定するためには、エクセルの「開発」タブを表示する必要があります。そのためには、エクセルを開き、リボンの中の「ファイル」をクリックし、左側のメニューから「オプション」を選択します。次に、「リボンのユーザー設定」をクリックし、「開発」タブにチェックを入れ、OKボタンをクリックします。
 
②フォームコントロールの選択
 「開発」タブが表示されたら、「挿入」をクリックし、「フォームコントロール」を表示させます。その後、「フォームコントロール」内にある適切なコントロールをクリックして、シート上にドラッグして配置します。テキスト ボックス、リスト ボックス、チェックボックスなどいくつかの種類があります。目的に応じてフォームを選択するようにしましょう。フォームを活用することによって、入力ミスや表現の揺れを防ぐことが出来ます。なお、フォームを配置するシートは、「入力シート」のような名称で集計するためのシートとは分けて作成することをお勧めします。
 
③リンクシートへの反映
 次に、フォームに入力されたデータをリンクするシート(リンクシート)を作成します。フォームのコントロールの「リンクされたセル」に、リンクシート上の適切なセルを指定します。これによって、フォームに入力されたデータが、リンクされたセルに反映されます。また、リンクシート上でリンクされたセルの値を変更すると、フォームに反映されるようになります。
 
④集計シートへの反映
 ボタンをおしたら、リンクシートから集計シートにデータが反映されるように、VBAの設定をします。集計シートとは、入力シートに入力したレコードを反映するためのシートです。そのためには、「開発」タブの「挿入」を選択して、「ボタン」をクリックし、入力シートの任意の場所にボタンを配置します。そして、ボタンを右クリックして、「マクロの登録」から、リンクシート上のレコードを集計シートにコピーするVBAを作成します。ボタンを押すと、このVBAのスクリプトが実行され、リンクシートのレコードが、集計シートに反映されます。
 
⑤動作確認
 最後に、作成したフォームの動作確認をします。フォームの入力欄にデータを入力し、集計シート上に反映されるかを確認しましょう。問題があれば、適宜修正しましょう。
 
 以上のように、エクセルのフォームは、アンケート回答の収集や集計を効率化するための機能です。エクセルのフォームを活用するためには、①「開発」タブの表示、②フォームコントロールの選択、③リンクシートへの反映、④集計シートへの反映、⑤動作確認の5つのステップを踏むようにしましょう。
 
(第103回 2023/4/25)

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