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約7年の臨床を終えて帰る電車の中。



本日で全ての勤務が終了となりました。

お疲れさまでした。

1年目は超急性期病院に勤め、2年目には回復期病院へ。計7年。

たった7年、されど7年。


とっても、実りある7年でした。

いろんな重圧に耐えられなかった1年目。

まさか自分が3年も経たないうちに転職することになるとは思わなかった2年目。

めちゃくちゃ臨床のことを勉強した3年目。

ちょっとやんちゃしてた4年目。

あるきっかけから、ライターとして活動を始めた5年目。

人との縁を感じ、一般社団法人の理事に就任し、本業と複業を並行し駆け抜けた6年目。

ライターや理事を経験し、医療以外で働くことに楽しさを覚え、転職を決めた7年目。

振り返ったら、いろんなことがあったなあと。

おにぎりとか事件とかせんべい事件とか。
理不尽なことも、悔しいこともこともたくさんあったけれど、いろいろと学ばせてもらったなと。感謝です。

STって尊い仕事。


やっぱり患者さんが笑顔になって退院していく姿を見るのは嬉しいし、やりがいを感じる。

経管栄養の管を鼻からつけて、必死の形相で命懸けで嚥下訓練する姿。少しずつ食べられるようになって、鼻から管が抜けて3食、経口から食べれた時の嬉しさ。

発語失行で発声困難の人が、発症後に言えた初めての言葉。その時の涙。

言えた!伝わった!

入院中はそれだけが希望だった。

歩けない。手も動かせない。でも何より苦痛だったのは喋れないこと。

でもSTさんは、いつも私たちの拙い話に耳を傾けてくれる。ただただ、話を聞いてくれる。
きっと何か理由があるんだろうけど、訓練もしたかっただろうに。

そのSTさんの時間だけが、救いだった。

患者さんから

「いつも話を聞いてくれてありがとう」

こんな言葉を、私はよく頂きます。

私がやってきたことは間違いじゃなかったなあと、しみじみ思っています。

もう着ることもないかもしれないスクラブで記念撮影して、荷物の整理をして、学生時代も含めて約10年通った道を帰る今日。

臨床、楽しかったな。

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