学びの素養
7月22日(土)13:30より、東大和リビングテラス「みんなの部屋」で
〝読書感想文セミナー〟を開催いたします。
参加は無料。セミナーのテキストは500円で販売します。
紹介動画をYouTubeにアップしております。
興味ある方は、是非ご覧ください。<(_^_)>
学びの素養という造語
「素養」は、普段から知識や品性を高め磨くために努力することをいいますし、「学び」は、経験(学習)することで行動が変わることをいいます。
「学びの素養」とは「学習を通して、行動を変えるために普段から努力すること」という意味で私が使っている造語です。
Web検索で「学びの素養」でヒットするものがひとつもないので、現在のところ私の造語ということで決まり(?)かなと思います。
ところで〝学び〟のために〝普段からすること〟が〝何か〟を話します。
「書く」=「考える」こと、これが「学びの素養」
ご存じの方も多いかと思いますが、頭の中の「思う」は「悩み」で、頭の中の「思う」を「書く」ことで「考える」となります。
「書く」ことで、脳は活性化します。左脳だ右脳だという議論はさておき、「書く」ことで、脳は〝問題解決のためにフル稼働し始める〟わけです。
私は、幼児には「絵日記」をすすめています。
言語習得期の幼児には、イメージと言語を結びつけるために「絵」などが必要不可欠だからです。授業でも幼児クラスでは「絵」をこれでもかというくらい使用しています。
一方、児童には見開きA4サイズ(A5ノート)を100均で買って「思ったこと」「面白いと感じたこと」などを「書く」ところから始めようと話しています。日記は低学年には荷が重い子も多いので〝落書きメモ〟ではなく〝楽書きメモ〟といって取り組ませる生徒もいます。
つまり、普段から「書く」ことが習慣となっていない生徒には粘り強くすすめています。今日の授業でも、自分のノートを見せながら話をしたところです。
「書く」ことが、なぜ「学びの素養」になるのか
その理由はたった一つです。頭の中の「思う」を「書く」ことが「考える」ということだからです。意外と簡単なことなのですが、これがなかなかできないのも事実です。
スマホやタブレット、パソコンのキーボードで「書く」のではなく、手書きで「書く」ことに意味があります。なぜなら、手書きのスピードが考える速さに等しいと多くの生徒を指導していて強く確信しているからです。
殴り書きになってもいいのです。自分が読める字であれば問題ありません。しかし、自分の能力を過信してはいけません。記憶力も思考力も、他人さまと自分ではそう大差はありません。東大に一発合格する子と自分との違いは「書く」ことを「続けている」か「続けていない」かです。
「書く」ことで「考える力」が育ってきます。
考えるためには、言葉が必要です。だから「国語」教室を開塾したわけですが、多くの生徒はその期待に見事に応えてくれています。
「書く」ことで、多くの「気づき」を得て、わからないが「わかる」楽しさを手に入れてくれているのです。テスト対策などせずに模試などで上位の成績をとることも、日々の「書く」が「学びの素養」となっているからこそです。
書くことのすばらしさの一例
させ、書くという行為で思考の整理をすること、私たちの行動(人生)は好転していきます。心理用語では「思考の外在化」というそうです。
米国のケビン・ホーガンという研究者が、ハーバード大学の学生を対象に10年にわたり追跡調査をしたところ、自分の人生の目標を紙に書き出していた卒業生はわずか3%だったといいます。 驚くことに、そのたった3%の人々が、残り97%の人たちの収入全てを合わせても及ばないほどの額のお金を稼いでいたというのです。
人生の目標は「紙」に「書く」ですね!
人生に遅すぎることはないので、私も「紙」にドンドン書かないとですね。
工作の方が楽しいやーい!
読書感想文のハードルは、最初から高いですよね…。「何を書けばよいのか?」「どう書けばよいのか?」これがわからない。読んだ本のあらすじだけではダメ。面白かっただけでは稚拙すぎる。じゃあどう書くの?となるわけですね。
セミナーでは ①何のために書く ➁何を書く ③どう書く の3つに分けて話を進めて行きます。そして、子どもにとっても親にとっても大切なのがゴールとなる目標設定です。
だたでさえ、普段から書く機会が激減しているのが今の子どもたちです。
夏休みの宿題の中で、顔をしかめ、ゾッとするモノが「読書感想文」でまず間違いないでしょう。最近の小学校では、自由研究にしてしまうところも多いようです。
だから、きっと、セミナーはガラガラになるかもしれません。
「工作の方が楽しいやーい!」そんな子ども声が聞こえそうです。
でも、自分の書いた読書感想文が褒められついでに学校や市や県で表彰され、読書感想文コンクールで入賞したら嬉しいを通り越して大きな自信につながります。
「書く」ことが「考える力」を伸ばし、その力が「学びの素養」となって様々な学びを子ども自身の滋養として大きく成長させていきます。
だからこそ、この夏は、一人でも多くの子どもに読書感想文に挑戦して欲しいな。そんな想いで、今日は書いてみました。
「みらい学習教室」代表〝まなびラボ〟スギモトでした。
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