見出し画像

準広角を考える

準広角の画角、とりあえず記録的に撮るには広すぎず狭すぎず、でもなんだか散漫になりはじめる画角でもありますよね。

という画角に再デビューしましたが、気軽に撮りたい画角なのにレンズがけっこう重い…超広角や望遠なら気合を入れて撮るのですが、本体の軽い初期のXシステムには前重心になるレンズはやや辛い。あとはXシステムで自動絞りレンズを使った際の挙動がどうにも好きになれず(絞り込み測光のガッゴッに伴うなんとも言えないラグ)、やはりレンズはマニュアルがいいかなと。

軽く薄く、よく写る広角レンズといえばレンジファインダー用や中華系、PENF用にそれぞれ25mmがありますが、マウントアダプター設定のプリセットにある24mm枠を使いたいので、それらは避けたく…確かPro3くらいからはすべての枠を自由に編集でき、またレンズ名もメタデータに残せたので、Pro3を買い戻せば解決ではあります…

設定画面。下端のふた枠しか編集できない…

24mmといえば一眼レフ用レンズの焦点距離です。一眼レフはフランジバックが長く、やや軽くなることはあっても長さや重心はたいして変わりません。

そこで白羽の矢が立ったのがPentax-110システムです。本体側のビハインド絞りなため開放でしか使えませんが、24mmがあるしフランジバックは短め、さらにとてつもなく小さい。さすがニッチを攻めるペンタックス。

PENTAX-110 24mm f2.8です

というわけで早速調達、改造。Cマウントとのフランジバック差がだいたい10mmだったため、Cマウント用接写リングを削って無限遠出し、接着してみました。Cマウント+5mmという微妙なサイズですが、10mmの接写リングは納期が長そうだったもので…一応内面も艶消し塗装して反射対策をしてます。

ボディに着けるとこんな見た目。ほぼボディキャップと同じ状態で素晴らしい気軽さです。試写もちょっとしてきました。お試しなのでフイルムシミュレーションはプロネガ系です。

濃いめ、暴れ目。

110フイルムのイメージサークルはフォーサーズセンサーとほぼ同一なので、それよりやや大きなAPS-Cセンサーだと周辺が荒ぶりますが減光はほぼ出ません。試してはいませんが、35mmセンサーでもギリギリ使えるようです。
中央はじゅうぶん解像しますが逆光に弱く、カッチリ撮影したいのなら条件を選ぶかな?という印象です。近接描写、ボケ感はきれいですので、街スナップとかに良さそう。ペンタ110システムはボディ側のビハインド絞りのため絞り機構が再現できず、開放限定のためトイレンズ的描写にはなりますが順光、近接の描写は真面目そのもの。接写リング間に絞りプレートを設ければいいのかな?今度試してみます。

たのしいレンズができました。QシステムにもCマウント経由で流用できるので、また機会があれば他焦点距離も作ってしまうかもしれません。70mmとか。


Fujifilm X-T1
PENTAX-110 24mm f2.8(Cマウント+5mm改造)
PRO Neg. Hi
PRO Neg. Std

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?