R4年度 うるま市キャリア教育事業 ~ミラカナ~ 沖縄県立沖縄高等特別支援学校
9月28日、沖縄高等特別支援学校にて1年生・2年生を対象にワークショップを行いました。
特別支援高等学校ってどんなところ?
沖縄高等特別支援学校では、90名が1つの場所に集まってシアター方式での開催でした。
会場が見渡せ、一体感が生まれます。
前半は「職種について考える」ワークショップ。
問いかけにうなずいてくれる生徒、手を挙げて答えてくれる生徒、一人ひとりが話をしっかり聞こうという姿勢を持ち、積極的な姿勢が印象的でした。
また、問いかけに応えてもらえるのは運営スタッフとして嬉しい瞬間です。
ワークでは、生徒全員が「コンビニで買ったことがある」と答えた「おにぎり」が、実際に私達の手元に届くまでにどれだけの人、そして仕事が関わっているのかをイメージし、ワークシートに記載していきます。
このような、いわゆる「サプライチェーン」と呼ばれるものについて、真剣に考える機会はなかなかないと思いますが、あらためて考えてみると、たくさんの業種・職種が関わっていること、そして思いつかないような職種が出てきたりします。
その中で、「自分はどの職種に興味があるのか」であったり「自分の得意なこと」を考えるきっかけを作り出すことができると思います。
悩んでいる生徒はメンターや先生がサポートしながら進めていきます。
最初は緊張していた高校生たちも、話しかけて進めていくうちに、対話が生まれ、自らの言葉でシートへ記入していく姿が素敵でした。
また、参加したメンターさんより「高校生の授業に入るのは初めてで、どのように声掛けやサポートをしていいのか悩みながら挑んだけれど、不安をかき消すぐらい積極的に質問を投げかけてくれる生徒が多く、すごく楽しくサポートさせてもらえました」「ワークショップ中も真剣に考えながら取り組んでいる姿が印象的でした」との感想もいただきました。
私自身も特別支援学校でのワークで真っ先に思い出されるのは、真剣に取り組む活発な生徒の姿です。
ワークシートを記載するときに、また、自分の考えを文章ではなくイラストで描いている生徒もいました。
「得意なこと」や「好きなこと」で表現できるのは、とても素敵な事です。
私たちは生徒が自分を「表現」するという事をしっかりと後押しし、生徒の気持ちに寄り添っていきたいと考えています。
前半のワークが終わって休憩時間。
高校生が大学生をお兄ちゃん、お姉ちゃんのように話しかけていました。
大学生メンターさんからも「高校生と将来について話し合う機会はあまりなかったので、自分自身とても経験になることが多かったです!」との声があり、お互いにとても有意義な時間になったと思います。
後半は社会人3名のお話を聞いてもらいました。
社会人の方には仕事内容や1日の仕事の流れについてお話していただきました。
「働く」という言葉は知っていても、具体的にどのような流れでどのような仕事をしているのか知る機会はそう多くないと思います。
1日の流れや具体的な業務聞くことで働くイメージを持ち、働くことを「大人になったらすること」や「いつかすること」ではなく「自分のこと」として捉えてほしいとの願いがこもっています。
働くうえで大変なことも、嬉しいことも沢山あること。
同じ環境で働く仲間ができること。
人との出会いが大切なこと。
時間内ですべてを伝えることはできませんが、仕事内容以外の伝えたいメッセージも盛り込まれていました。
沖縄高等特別支援学校は卒業後、就職する生徒が多いと伺いました。
早ければあと1年~2年で社会に出るという事で、希望と不安を抱いていると思います。
社会人とかかわり、自分が働いている事をイメージすることで少しでも不安を吹き飛ばし、夢と希望で胸いっぱいで社会にでて素敵な仲間を作ってほしいと思いました。
2コマのワークが終了したあと、感想を伝えに来てくれた生徒が何人もいました。
似顔絵を書いてくれていた生徒も!
(ここでお見せできないのが残念なぐらい素敵に書いてくれていました)
嬉しくて疲れなんて吹き飛んじゃいます!
そしてたくさんのパワーもいただきました!
仕事をして「嬉しいこと」の1つですね。
記事を作成しているのはワークからしばらくたった日ですが、原稿を書きながらこの日の事を思い出し「今日も一日頑張ろう!」という気持ちになりました。
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