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R4年度 うるま市キャリア教育事業 ~ミラカナ~ 津堅中学校

プログラムについては別記事にまとめています
R4 うるま市キャリア教育推進事業 『ミラカナ』 プログラムについて

こんにちは。けんしょうです!うむさんラボでミラカナ事業の中学校現場責任者をしております。今回は私が津堅中学校についてお届けします!

2022年10月13日と2023年2月13日に、津堅中学校にて3年生2名を対象にキャリア教育プログラムを実施しました。

津堅中学校ってどんなところ?

本校は、沖縄島勝連半島の海上、南島約5Kmの位置にある、中頭地区唯一の離島・へき地校です。平敷屋港から高速船で片道15分、フェリーで30分の場所にある本島と行き来のしやすい離島に位置し、明治26年(1893)年に設置された128年の歴史を持つ学校です。そして、平成20年度に校舎改築が行われ、平成21年4月から児童生徒が共に新しい学舎で学校生活を送っています。

津堅小中学校ホームページ・校長あいさつより抜粋

1回目のプログラムへ出発!!(2022/10/13)

津堅中学校へはフェリーで向かいます。ミラカナスタッフ4人はうるま市勝連の平敷屋漁港に集まり、「津堅島ってどんなところかな?」「津堅中ではどんな出会いがあるだろう?」と、これから向かう津堅中学校でのプログラムに胸を躍らせました。フェリーではあえて客室へは入らず、甲板に出て気持ちの良い海風にあたりながら最後の打ち合わせをして島へと向かいました。

津堅島へ到着すると、離島ならではのゆったりとした時が流れる雰囲気のなか、島の景色を楽しみながら歩いて学校まで向かいました。

津堅中学校3年生は男子1名・女子1名の計2名。僕たちスタッフが「こんにちはー!」と元気に入室するも、かなり緊張している様子。でもそりゃそうですよね。いきなり見ず知らずの大人4人がズカズカと入ってきたら誰だって緊張しちゃいます。

そこで、最初はアイスブレイクを兼ねて対話形式の自己紹介をしました。円になって机を囲み、スタッフそれぞれの仕事や趣味、これまでの人生やこれからの目標などをざっくばらんに話しながら交流しました。

趣味の話を熱く語る(語りすぎる)スタッフや、人生の失恋話を赤裸々に語るスタッフなど、「この人たちは何しに来たんだ?!」と思われそうなほどプライベート満載の自己紹介のおかげで、緊張気味の生徒2人からも少しずつ笑顔が見えてきました。そして生徒たちも趣味や家族の話、普段の生活や卒業後の不安や悩みなどについて話してくれました。

自分自身と向き合おう!

卒業後の進路やこれからの人生について漠然とした不安のある2人。そこで今回は自分自身と向き合う時間を設定し、自分の「良さ」や「強み」を探るプログラムを実施しました。

最初は自分自身について考えることが少し難しい様子もありましたが、ワークシートを使いながら対話を続けていくうちにそれぞれの良さが少しずつ見えてきました。

それぞれの良さに気づき、4月からの高校生活にどう生かしていくかという話をしているうちに、あっという間にプログラム終了の時間。

「この2人とはもう少し対話する時間があっても良いかもしれない。」
プログラム終了後に、チームで感じたことを分かち合った際に、「島の学校に通う彼らが、たくさんの大人に触れながら進路について考えてみてほしい。」という意見が共通で出ました。担任の先生と相談し、2回目のプログラムも実施する流れとなりました。

帰りの港で・・・!

港で帰りのフェリーを待っていると、さっきまで一緒に授業をした生徒の一人が、下校後に港まで見送りに来てくれました。フェリーの時間まで海を見ながらいろんなことについて語り合いました。もうその時はスタッフも教育プログラムの講師としてではなく、身近なおっちゃん?おにいちゃん?として、たわいない会話を楽しみました。

2回目のプログラムへ出発!!(2023/02/13)

1回目のプログラムから4ヶ月経った2月13日。いよいよ2回目のプログラムへ出発です!スタッフも数名入れ替えて、生徒2人との再会を楽しみにフェリーで島へ向かいました。

僕たちスタッフが「お久しぶりでーす!」と教室へ入っていくと・・・あれ・・・?

2人はまたまた緊張している様子。一瞬、僕たちのことを忘れてしまったのかと思いましたが、もちろんそんなことはなく、スタッフ一同安心しました。笑
さすがに4ヶ月も経つと少し緊張しちゃいますよね^^;

一人暮らしってどれぐらいお金が必要?

高校生活へのワクワクもありつつ、漠然とした不安も抱えた生徒達。今の中学3年生は誰もが同じ心境だと思います。そこで、お金についてのプログラムを通して、高校生活やその先の自分の生き方を具体的にイメージしていきました。

一人暮らしをすぐに始めるわけではないですが「高校を卒業したら一人暮らしする予定」とのことだったので、まずは最初にお金や職業に関する簡単なクイズから始め、プログラムのメインでは「一人暮らしで必要なお金」について、一緒にシミュレーションしていきました。

そうすることで、高校生活でも意識していきたいことなどが見えてきた様子でした。また、普段はなにげなく使っているお金について具体的に考えることができました。

2回目のプログラムもあっという間に時間が来てしまいました。スタッフ一同もっといろんなことをおしゃべりしたかったな、という思いを抱きながら、「高校生活楽しんでねー!」「4月から本島で会えるかもねー!」とエールを送り、教室を後にしました。

小さな島の学校で育ってきた生徒たち。高校生活では戸惑うこともあるかもしれませんが、それは皆んな同じこと。きっと彼らが島で育んだ豊かな心は、楽しい高校生活に生かされることでしょう。

そして、全2回のプログラムで気づけた「自分の良さや強み」「お金の基礎知識」「これからの自分の課題や目標」などが、少しでも生徒たちのこれからの人生に役立ってくれたら嬉しいなと思います。

津堅中学校の生徒との出会いは、僕たちスタッフにとってもかけがえのないものとなりました。スタッフ一同、今後の2人の飛躍を心から応援しております!

おまけ♡

学校を後にし、帰りの港に向かう途中、島の小さな商店の店先でオレンジ色にサンサンと輝くものが僕たちの目にとびこんできました。そうです、「津堅にんじん」です!津堅島は「キャロットアイランド」と呼ばれるぐらいにんじんが有名で、栄養価も高く、甘くておいしい津堅にんじんは大人気です。ナイスタイミングで島で採れたての津堅人参をゲットすることができました。本島のお店でも購入できますが、島の商店で売っている津堅にんじんは鮮度も値段もぜんっぜん違います!ぜひ、皆さんもキャロットアイランド津堅島へ遊びに行ってみてください!

ジュースにしたりスティックにしたり・・甘くて絶品でした(≧∇≦)/


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