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いまさら聞けないお金の疑問/円高・円安 どちらがいいの?

こんにちは。ミライ・イノベーションnote編集部です。

今回のテーマは「円高・円安」です。
ニュースや新聞で耳にする機会が多い用語ですが、結局どちらが良いのだろう?と考えたことはないでしょうか。
その疑問について、一緒に考えていきましょう!


1.円高・円安とは?

円高・円安とは、ドルや元、ユーロといった外国通貨の価値と比較した時の、円の通貨価値の状態を表す用語です。
他の通貨と比べて、円の価値が相対的に高くなることを円高、相対的に低くなることを円安といいます。

円を商品に置き換えて考えてみましょう。
1ドルで100個購入できる商品(円)と150個購入できる商品(円)があるとします。
2つを比較したとき、150個購入できる商品の価値の方が低くなり(円安)、100個購入できる商品の方が価値は高くなります(円高)。
このように「1ドル=〇円」と表したとき、円の数字が大きくなることが円安で、円の数字が小さくなることが円高です。
〇の数字が小さくなればなるほど、価値が上がるため「円の数が減ったら円高」「円の数が増えたら円安」と考えるとわかりやすいでしょう。

・どうやって決まる?

異なる国同士の通貨を交換(売買)することを為替といい、その際の交換比率を為替相場(為替レート)といいますね。
通貨の価値は、為替取引が行われる外国為替市場での需要と供給のバランスによって決まります。
2024年9月現在、首都圏では米不足でスーパーなどの小売店からお米が消え、販売価格が高騰しています。
供給量に比べて需要が多いため、お米の価値が上がっている状態なのです。
円の通貨価値も同様に、円を欲しい人が多ければ相場が上昇して円高になり、円を売りたい人が多ければ相場が下がって円安になります

外国為替市場は「眠らないマーケット」と呼ばれ、世界各地で昼夜を問わず活発に取引が行われます。
それにともない円の為替相場も需要と供給の比率により刻々と変わるのです。

・なぜ1ドル=〇円と表記されるか

為替相場が「1ドル=〇円」と伝えられるのは、外国為替市場において米ドルが基軸通貨とされているためです。
基軸通貨には、通貨価値への信認と使いやすさが求められます。
アメリカは世界最大の経済大国であり、米ドルは外国為替市場において一番の取引量を誇っています。
戦争やテロといった有事の際も比較的ダメージを抑えられる国力があるため、安定した通貨価値を維持できる点が基軸通貨にふさわしいと評価されているのです。

2.それぞれのメリット・デメリット

・円高のメリット・デメリット

円高は円の通貨価値が相対的に上がっている状態です。
輸入企業にとっては海外製品を安く仕入れられるようになるため、輸入コストが下がり、売上高・利益ともに上昇する傾向があります。
消費者にとっては、輸入品の価格が下がるので安価で買えるようになり、渡航費用も抑えられるので、海外に出て行きやすくなります。
また、国内資産の価値も上昇するので、海外資産を所持する場合よりも国内株式や不動産、債券等をもつほうが資産価値が上がるでしょう。

日本の経済は輸出産業が支えていますが、円高になると日本製品の価格が上がるため、海外で売れにくくなるという欠点があります。
自動車等の輸出産業はもちろん、インバウンド事業等も渡航費用の上昇による外国人観光客離れにより業績が悪化しやすくなるでしょう。
安い海外製品が入ってくることは国内企業の売上減少に繋がり、業績悪化によって従業員の収入が減る恐れもあります。
買い控えにより、さらに商品が売れなくなると「不景気の悪循環」につながっていきます。

・円安のメリット・デメリット

円安になると、海外では日本製品を安価で販売できるようになります。
輸出企業は稼いだ外貨を円に転換する際に売上高が増えることで利益が増え、
インバウンド産業も海外からの観光客が増えることで業績や株価が上昇する傾向があります。
外貨建て資産や、円建てでも海外資産を投資対象にする金融商品等を持っている場合は、資産価値が上昇しやすくなるでしょう。

一方、輸入コストは増大するため、輸入企業の業績は悪化しやすくなります。
日本はエネルギーや食料の輸入依存度が高いため、輸入コストの上昇にともない品物の値段が上がります。
両替レートが下がって費用がかさむため、国外旅行にいく消費者には逆風になるでしょう。

3.円高・円安、どちらがいい?

結論から言うと、答えは立場や状況によって変わるといえます。
海外旅行に安価で行ける等、個人にとってはメリットが大きい円高ですが、
長期化すると日本経済全体に深刻な打撃を与える恐れがあり、安易に歓迎できるものではありません。

円安の場合は、商品の値上げや円建て資産の価値低下など、個人にとってデメリットを感じる部分が大きい印象です。
しかし、企業や日本経済全体にとっては経済的にメリットが多く、プラスに働く側面があるともいえます。

白黒つけられるものではないため、どちらに振れても困らないように、賢く備えておく必要があるでしょう。

4.まとめ

円高・円安についてまとめました。

5.さいごに

今回はニュースでもよく話題に上がる円高・円安についてお話ししました。
毎月のように商品が値上げされる現状は、まさに円安の影響を受けているといえますね。
資産形成の方法を検討するなど、消費者はそれぞれの身の丈に合う方法で暮らしを守る必要があると感じます。
この記事がなんらかのきっかけになれば嬉しく思います。


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