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DNAの観点から、自分のキャリアを考えてみる

受験、就職、出世、結婚... 生きていれば、様々な難題に当たりますよね。
しかし、どのような困難も、僕たちを構成しているDNAは乗り越えて来ました。身体の中にある、DNAの壮大な歴史から、改めて自分たちを見つめ直して見たいと思います。

DNAが自分の身体を形成している

DNA(デオキシリボ核酸の略)は、身体の設計図のようなもので、臓器や細胞が作られています。親から子へ、特徴は遺伝する、その因子のことを遺伝子と言うのですね。

受験や就職など、能力を他人と相対的に比較する場面というのが、生きていれば幾度となく訪れます。もちろん、それは現実ではありますが、視野を広げて見ると、DNAというのは、どこかの代で途切れたら終わりという、なかなかシビアなものなのです。例えば一瞬でも、ライオンに食われたら終わり。その後、種としては何百万年続こうが、そのDNAは途絶えることになります。その集大成が、僕らが手にしているDNAなのですが、次にその体験を振り返って見ましょう。

人類が誕生したのは、およそ500万年前のアフリカ

人類の起源は様々諸説ありますが、そこはまだ解明されていない部分が多いようです。一説には、過去の人類は大きかったそう、巨人であったという説が最近出ています。体長3~5mほどの骨も見つかっているみたいですね。

そんな私たちの先祖が、一度も代を途切れさせることなく次代に繋いで来た訳ですが、どのような経験を経たのでしょうか?

500万年前の猿人から

500万年前、我々の先祖であるアウストラロピテクスの繁栄は、なんとつい1万年前まで続いていたようです。今と同じDNAではないですが、二足歩行で脳を使って、考えることと創作することによって文明を発展してきた、その始まりになりますね。そこから、150万年前には火を扱えるようになっていきます。このとき、農耕の文化は無かったため、狩猟生活であったと言われていますね。

というのが、今教科書に載っている内容ですが、これが本当と思うのは早計だと思っています。数千年すれば、ほとんどのものは風化するでしょう。もしかしたら、何度か文明が発展したけれども、何度か核戦争で滅亡をクリ化している、そんな可能性もあるわけです。「ノアの箱舟」とか、その名残かも知れません。

農耕とコミュニティの時代

1万年くらいになると、農耕時代になっていきます。この時になると、集団生活を取ることが、生きるのに必要になってきますね。道具を発展させることによって、徐々にノウハウを強化していたのだと思います。

この時、どのような脅威があったかといえば、飢餓、疫病、戦争であったと「サピエンス全史」には書かれています。おそらくは強固な生活基盤は無かった、なにより作物れて食べ物のストックが賄いやすくなっても、セキュリティ対策は難しかったと思います。一度、火事が来れば全て無くなってしまう可能性もありました。

国というシステムと流通の時代

それからリスク分散するため、小単位のコミュニティ同士をつないで、巨ゾンできるような枠組みが図られました。馬や船で運んで、通貨を発行して貿易をできるようになっていきます。

国という、広範囲にわたってコミュニティを維持する枠組みも作られ、後に世界を網羅する、人類全体がいずれか、国というコミュニティに属している状態になりました。飢餓のリスクを減らすことができた一方で、争いも大掛かりなものになっていきます。また、コミュニティを連結して国にしていく段階で、人種差別なども生まれていきました。

産業革命と資源の時代

蒸気機関が発明され、道具のさらにその先、動力を生み出す機械が生まれました。機械の力は、社会をより便利で快適なものにすると知り、技術者、エンジニアという職業が現れます。人間の頭で考える対象は、自然的なものから、より技術、金融へとシフトしていきました。

さらなる社会の発展のため、資源を求め、環境問題と戦争時代に突入していきます。

戦争と情報通信の時代

そこから、2度の世界大戦を経験します。初めの世界大戦は、こんなことになると思わなかったー戦争をすることの本当の恐ろしさを知ることになります。皮肉なことに戦争を通して、テクノロジーが次々発展し、惨劇はエスカレートしていくことに。

一方で、戦争を制するのは情報です。暗号解読や情報戦に使われたコンピューターやレーダー、GPSなどの技術は、情報通信社会への階段になりました。

現代、〇〇の時代

人類を取り巻く変化の波は、どんどん激しくなる一方です。人口も急激に増加し、テクノロジーも人間の思考アップデートを差し置いて、生活で無くてはならないものに、インパクトが大きいものになってきました。今後数十年は、テクノロジーベースで世の中が進んでいくと言われています。

そして、過去の体験から分かる通り、テクノロジーと戦争は表裏一体。テクノロジーをどのように使うかが、大事になってくるわけです。テクノロジーが急成長するなら、飢餓や疫病からは解放される一方で、人間の考え方、倫理観がアップデートされなければ、非常に危険な状態になります。例えば、自然界にある病気よりも、人間が創り出す生物兵器が何倍も危険かも知れない。そんなところまで、もう来ています。

DNAを使いこなせ!

生きていれば、必ず役割があるのだと思います。とりわけ、このような時代が大きく変わる時には、むしろ役割を果たす必要性が、非常に大きくなっている気がしていますね。残念ながら、自分の生活だけ守ろうとすると、破滅に向かっていく時代に突入してしまいました。

自分にそんな重責がこなせるのか。自分の暮らしさえままならないのに。

だからこそ、思い出していただきたい。自分の身体を構成しているDNAは、何十年、何万年、何百万年とたやさず、幾度となく失敗もしてきたでしょうか、乗り越えて受け継いできたものであることは、分かっているはずなのです。自分が乗り越えられないことは、何百万年で初めてのことなんです。そうでなければ、どこかで途切れているはず、自分には受け継がれていないはずです。

全体で見れば、その途切れた99.9999%には無かったDNAを、0.0001%の自分たちが受け継いでいるとしたら。そのDNAが、自分の能力や可能性を決定付けるとしたなら、どのような人生を送るでしょうか。

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