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月組作品ガイド(珠城さんのフィジカルな魅力に寄せて!)

宝塚をご卒業されても引き続き敬愛しているご贔屓さま・珠城りょうさんの魅力について考えていたらだんだん楽しくなってきて、言葉を尽くして語りたくなる…。
それが高じてZINEを一冊上梓してしまったほどですが、語りたさの泉は枯れることを知りません。

色んな角度からその輝きを語りたい、好きな人の魅力を言葉にするのが楽しい…ここは敢えて切り口を「フィジカル」に徹してみるのはどうだろう?とふと思った次第で。

年末年始のお休み、何見ようかな?のご参考になれば何よりです…などと言ってみたものの、ただ自分の気分が乗って書いた文章に他なりません!

麗しの横顔…『エリザベート

珠城さんの横顔が大好きです。男役さんらしい直線的な額のラインにすっと通った高い鼻、なんという骨格の造形美…!と毎度うっとりしています。(相手役の愛希れいかさん・美園さくらさんの、柔らかなカーブで形成された女性的な横顔との対比がまた素敵…)

トート閣下の「漆黒の闇の中から匂い立つように現れる真っ白なお顔」、その黒と白のコントラストが、珠城さんの端正な横顔に何て映えること!と心から思います。「かたち」の美が洪水のように雪崩れ込んでくる!

⭐︎こちらもどうぞ…『激情
出会ってしまった運命の女・カルメンとの恋に溺れ、思いもよらぬ人生を歩むことになるスペインの軍人・ホセ。悩ましげに波打つ黒髪と長い睫毛が、珠城さんの直線的な横顔の魅力を引き立てているように思えます。

印象的な目力…『桜嵐記

珠城さんの退団公演にして宝塚の、いや演劇の歴史に残る大名作。南北朝時代の日本が舞台です。

日本物のお化粧は目を切れ長に描くのが特徴で、感情表現もいわゆるミュージカル的な表現より抑制されています。
だからこそ!表情やジェスチャーで表立っては表現されない「感情」が、珠城さん演じる楠木正行の瞳から静かに、しかし熱くほとばしっているのが分かるのです。正行さんの瞳が語る、目からこぼれ出るような心情の情報量に圧倒されるばかりです。
珠城さんほど「目」から心が伝わってくる人を、わたしは他に知りません。

⭐︎こちらもどうぞ…『ピガール狂騒曲
ピガールの珠城さんはいわゆる「男装の麗人」のお役なので、いつもよりお目めの縦幅と丸みが活かされたお化粧で、新鮮でかわいくてもうニコニコしちゃうんです。
少女漫画もかくやに光をたたえた、ぱちっと大きな瞳がくるくると動く様子が大変可愛らしくて本当に素敵で、はあ〜〜ジャンヌさん大好きっ!!!(わたしはピガール狂騒曲が好きすぎて、このnoteでも何度もピガールの話をしています)

珠城さんといえば!広い肩幅…『All for One

ダルタニアンの一枚革マントがね…大好きなんです!!!珠城さんの包容力や懐の大きさといったパブリックイメージを象徴するのが、よく話題になる(?)素敵な肩幅。両肩に大きな装飾のついた一枚革のマントは、珠城さんのがしっとした逞しさがあってこそ着こなせるお衣装です。颯爽と翻すお姿にぽぽぽっとなってしまうし、立ち姿が男役さんらしい格好良さで輝いているんですよね!

⭐︎こちらもどうぞ…『鳳凰伝
肩から足元まですとんと一直線の大陸風?ペルシャ風?なお衣装が本当にお似合いの珠城さん…!ゆったりしたシルエットかつ煌びやかな装飾のお衣装で、服に着られてしまうことなく懐の深さやスケールの大きい人間力を体現されていることの素晴らしさにいつも惚れ惚れ。

包容力溢れるお背中…『カンパニー

皆大好き青柳さん!宝塚では珍しい、現代の日本を舞台にした、サラリーマンが主人公の物語です。
ショーの中で着るしゅっとしたスーツよりも心持ち「背広」(あっ文字通り!)っぽい形のスーツな気がするのですが、率先して人を導いたり華やかな仕事をしているわけではないけれど、真っ当な優しさと誠実さが人の心をぽかぽかと包み込み動かす…という青柳さんのお人柄が、お背中の佇まいから伝わってくるんですよね…!

スーツだけでなく、シャツイチでのバレエレッスンとか、ヒロイン美波さんとの浴衣デートとか「薄着なのにどうやってそのシルエット?!」なお衣装もあるのがニクい(?)作品。
色々なところでその愛を公言されている礼真琴さんをはじめ、タカラジェンヌの方々に青柳さんファンが多いのも、なんだか納得してしまいます。


⭐︎こちらもどうぞ…黒燕尾全部!
皆ご自身のご贔屓様の黒燕尾が一番だ!とそれぞれに思っていらっしゃると思いますが、わたしも例に漏れず「珠城さんの黒燕尾は当代随一だ…!」と、強く強く思っています。
「宝塚の男役」としての品格溢れる美しさと、真ん中に立つ人に相応しいスケールの大きな存在感と包容力が体現されたお姿…ああ〜〜書いてたら今すぐピガールのフィナーレを再生したくなってきたっ!


それにしても、舞台上ではスーツも鎧もでっかいマントも、はたまたシャツ1枚のお姿でも男性的な逞しいシルエットで着こなしておられるのに、私服だと細身でとてもスラッとしておられる珠城さん…男役芸を超えてもはや七不思議!

長すぎるおみ足…『赤と黒

王政復古のフランスで、社会の枠組みを超えて出世して幸せになろうと、野心と恋に燃えて生きる主人公・ジュリアン。
緊迫感と色々な感情が溢れるクライマックス、情緒が大変になりながらも「ジュリアン…脚長すぎない?!」と毎回新鮮に目がびっくりし、驚いている間に暗転して本編が終わってしまう…というのを毎回味わっています。最後、のけぞって終わるからますます「まじでほぼ脚!」ってなりますよね。


⭐︎こちらもどうぞ…『Bandito
こちらも本編ラストが白眉。真っ白いスーツで海を見つめ佇む珠城さんの後ろ姿に「あ〜〜ジュリアーノさん…脚…長すぎない…?」と驚愕していると幕が降りている…。

おわりに

書いている間ずっと、ああっ今すぐ円盤を再生してこの場面あのお衣装が見たい〜!というムズムズが止まりませんでした…。
珠城さんへのときめきをアウトプットしたい気持ちが止まらずに書いた文章ですが、最後までお読み下さった皆さまにもその思いがうつって(?)、今日はあの作品を見よう!と楽しんで頂けたら、とても嬉しいです。

は〜〜今までもこれからも、珠城さんのことが大好きっ!来年のコンサートも楽しみです!!!!!!!

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