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「超逆歳の差カップルのリセットライフ」ストーリーマガジン1~運命の日 カウンセリング2~



~カウンセリング 2~


私は恐々、ドアを開けると

静かで清潔感のある
真っ白な色調の室内が広がり

私の緊張感を少しだけで
和らげてくれた

「ミライさん、ようこそ」

カウンセラーKさんは眩しいぐらい人を魅了させるオーラを持っていた

「こんにちは、初めまして!」

そして彼女の34歳下カレのYさんもステキな笑顔で迎えてくれた

「こんにちは、ミライです」

「初めまして、カウンセラーのKです。

さあ、どうぞ座って、この後はミライさんのお話を聞かせてね」

私たちはテーブルを囲い4人で座った


私は、何から話したらいいのか戸惑ってしまい黙っていると

Kさんは私のナーバスな気持ちを察し優しい言葉をかけてくれた

「今、ケンさんと話をして
彼の気持ちを聞きました。

ミライさんはどんな気持ちかな?」

優しい眼差しで
私の顔をのぞき込むように
問いかけてくれた

「はい・・・・」

私は今まで…
ずっと感じてきた

辛くて惨めな気持ちがこらえきれなくなり

初対面の二人の前で
涙が止まらなくなってしまった

そんな私を気遣うようにKさんが

「ミライさんも悩んでいるのよね・・

率直にね、ケンくんが結婚をしてくれなかったら…

本当に別れたいのかしら?」

私は答えに一瞬、躊躇したが

「…はい…
自分が失た自信と不安を
解決出来るのは
結婚だと思ってます

でも、ケンに無理時はできなから

北海道に戻って
また新しい人生をスタート
してほしかったのが本音です」

Kさんは穏やかな口調で

「ケンくんが、ミライさんと一緒にいたいと思っても?

結婚という型にとらわれないと無理なのかな?」 

「・・・・・・」

私が返答に困っていると 

ケンが話始めた

「もう一度、伝えるけれどもすべて俺が悪いことは分かっている・・

でも北海道に帰省して
やはりミライの存在が
誰よりも、自分にとって

どれだけ大切か悟ったんだよ。 だから、まずは二人で再スタートしたい」

KさんとYさんは
私達、二人を見守っていた

「ケンくんの気持ちは本気よ

ミライさんの為に北海道から戻ってきたのよ

さよならしてしまって後悔しない?」 

「・・・・・・」

部屋の中は冷たい沈黙に包まれた

Kさんは私の本当の気持ちを十分に見抜いていた

「ミライさん・・・
ケンくんにこんなに愛されていることに自信をもってほしいわ

そして、まずは自分を大切にして愛してあげてね

そうすることで自然に不安も薄れてくれから」

”自分を愛する・・”

自己肯定感がまったくない私は・・

今までの人生も

PTSDに悩まされ

不安症状に襲われ

海外でもメンタルホスピタ通院していた・・

果たして…
50代半ばになり

本当に・・・
自分を愛せるようになり

もう一度…
愛する人を信じて

リセットライフをスタートさせれるのか・・・

悲しいが、やっぱり・・・

3人の前で胸を張り

即答で ”YES” とは言えなかった・・・


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