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あなたの「おかしい!」が、世の中を変えるかもしれない

メンバーが「なぜmiracoで活動するのか?」を語るリレーマガジン。
今回は、Xではニノフク@ninofku(https://twitter.com/ninofku)として親しまれているほづみゆうきです。

みらこに参画した時は文部科学省の役人で、その後認定NPOフローレンスに転職し政策大学院へ通い、現在中央区の区議会議員というユニークな経歴を持つ、すごい分析屋です。
・半年もウォッチしてたの?
・え?いきなり転職?就学?出馬??
などなど、いろいろツッコミを入れたくなりますが、彼の独自の視点でみらこをみると、より一層面白く思えます。是非ご一読ください。


わたしがみらこの活動に関わったきっかけは、我が家の待機児童問題

当時は2016年で、ちょうど「保育園落ちた日本死ね」で待機児童問題が盛り上がり出したタイミングでした。我が家も1次選考に落ち(なお、その後の2次選考で通ったので待機は回避)、「こんなアホな問題が放置されているのか!」と憤慨したのがその発端。

怒ってました。

  さすがにこんな苦労を将来に残してはいけない、ということで当事者目線でブログ等の手段を使い、現状の課題解決策について発信していくようになりました。

 とはいえ、個人の活動では広がりも限定的だよなーと思っていたとき。Twitterで勢いがあったのが、みらこの存在でした(当時は「希望するみんなが保育園に入れる社会を目指す会」)。SNSのフォロワー数も多いし、政治家の方々を招いてイベントをやったりしてました。
 一方、「待機児童」が社会問題化したブームの当時、多くの団体がこの問題について発信していました。

いろんなイベントやってました。

なぜ、"みらこ"だったのか?

 何かに参画したいが、数あまたある市民団体。
その中から、みらこを選んで参画するプロセスはスムーズなものではありませんでした。(笑)
なぜなら、私自身"市民運動"への不信感があったからです。

 というのも、この手の社会問題を掲げる「市民運動」を実は山ほど見ていて、後から「実は◯◯党系」といった党派性を帯びた団体が入り込んでいる。というのがわかるのが「常」でした。

 その結果、表面上ではたとえば「待機児童解消!」と、良い事を言っていたとしても、実態としては「反政府」「反〇〇党」を言いたいがため。

 誤解を恐れず言えば、その場その場でのトピックを利用しているだけで、その活動の大半が結局のところ突拍子もない主義主張の場に成り下がり、当の社会問題の解決には役立たないという事象を見てきたからです。(個人の感想です)。

市民運動にはご用心。

 だからこそ、みらこも最初はそういう団体なんだろうと決めつけてスルーしていました。しかし、半年くらいウォッチしていると端的に言えば党派性がない!「あれ、なんか違いそうだぞ」と、自分から連絡することにしたのです。

 実際に入ってみると、それぞれの立場で何かに困っていて、何とかしたいという思いが強い当事者による集まりであることが分かりました。
つまり特定の思想に縛られない、”本当の”市民団体”だったのです。

"みらこ"に入って変わったこと

 そんな経緯から活動に関わり始めたのは2018年初頭。
そこからは多少の浮き沈みはありつつもずっと関わり続けています。そして、この活動に関わることで、正直…人生が色々変わっています

 まず、NPOへの転職。参加した当初、実は国家公務員でした。(省庁勤務は色んな批判を受けることもありますが、)一応世の中を良くしたいという思いからそんな仕事をやっていました。しかし、一介の公務員としてできることにはおのずと限界があります。

 他方で、NPOなどの外の立場から国や自治体の政策を変えていくということが起こり始めていました。最近の言葉で言うと「政策起業」というような動きで、みらこもその一端を担っていました。

 こういう萌芽を見るにつけ、公の立場にいなくても世の中を良くすることはできるのではと思いに至り、バリバリの政策起業をやっていた認定NPOフローレンスに転職することにしました。

今思うと、なかなか思い切った選択でした。

 転職後、居住する中央区の保育園/学童クラブがあまりにも子どもにやさしくなさすぎる、ということで在職中に区議会議員選挙にチャレンジしたりもしました。

 子どもにやさしくないことも「そういうもんなんだ」で終わっていたかもしれませんが、みらこの活動を通じて他の自治体の政策を分析したり、当事者や役所へ直接話を聞いたりといった経験をしたことで、チャレンジする決断に至ったのだと思います。

 選挙については2019年に落選したものの2度目のチャレンジで当選でき、現在(2023年)には区議会議員という立場になりました。

またスーツ生活に戻りました。

"みらこ"の成果とその背景

"みらこ"が実現できたもの

 話をみらこに戻します。そんな訳で、みらこの活動を通して感じているのは、「意外と世の中は変わる」ということ。最初に取り組んでいた保育園の待機児童問題は、動き始めたのが2017年でその後に劇的に改善。

待機児童、過去最少2944人 : 5年前の9分の1まで減少(nippon.com)

 もちろん、みらこの活動だけの成果ではないですが、Twitterのトレンドに「#保育園に入りたい」が取り上げられて広告に出るなど、多少なりとも問題の広がりに貢献はできたかと思います。

電車の広告。今は亡き青いトリ。

 直近では、埼玉県の虐待禁止条例改正案の撤回。(これまたみらこだけの成果ではありませんが)change.orgのネット署名を立ち上げて10万人以上の声を集めて自民党議員団に手渡し。これらの反響に恐れを抱いたのか、改正案は委員会までは通過したにもかかわらず異例の撤回となったのは記憶に新しいところです。

https://twitter.com/change_jp/status/1713010180739510515/photo/1

"みらこ"が活躍できる背景

 これらが実現できた背景には色々あるかと思いますし、それを書こうとするとだらだら長くなりそうなんで止めますが(笑)、主に
政党支持基盤の不安定性
ネット世論の影響力拡大
がとしてあるのではないかと考えています。

 まずは、「政党支持基盤の不安定性」は、ズバリ無党派層が増え、浮動票が多くなっていることが背景です。
 例えば、自民党が昔のように圧倒的に選挙に強い存在であれば、自分たちの支持者以外の声を聞くということは必要でないわけですが、最近はそうでもありません。野党の組織票も同様です。
そんな中では世論のトレンドに目を向け、それに迎合することも必要となるわけです。

 そして、その世論形成の場として「ネット世論の影響力拡大」が挙げられます。最近はネットを見る人が増えたということ以上に、盛り上がったネットの議論がテレビ等のオールドメディアで取り上げられるという流れが確立したということが大きいと考えます。

 これまでとの違いは誰でも投稿できるということで、拡散性の強いTwitter(現X)やChange.orgというサービスの存在も見逃せません。

あなたの「おかしい!」が世の中を変える、かもしれない

 各政党は支持の拡大のためにできるだけ多くの国民が関心のあるテーマを取り上げたいと思っている。そして、誰でも自分の思いを伝えられるサービスが生まれている。

 このような環境はこれまでになかったことで、この環境の中で多くの当事者の共感を集めるような発信と提案ができれば世の中を変えられるのです。手前みそではありますが、それをみらこが証明してきたと言えます。

 さて最後になりますが、最後までこのページをご覧になったということは、あなたも何かの問題やモヤモヤを抱えているということではないでしょうか。
 もしもそうであるならば、ぜひ勇気を出してご自身で発信してみてほしいです!それが難しければ我々みらこに相談してみていただけたらと思います。あなたの「おかしい!」がもっと良い世の中へと変えることになるかもしれません。 

世の中変わるかもしれません。


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