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企業研究(172) 2348 アスカネット/空中ディスプレイ事業が気になる

めちゃくちゃ朝早く目が覚めたので、かなり久しぶりの企業研究。
売買目的の研究というより、注力事業で気になる商材(空中ディスプレイ)があるので。

2438 アスカネット

株探基本情報(24/7/12)

葬儀用遺影加工(フューネラル事業)、個人写真集制作(フォトブック事業)が柱。空中に映像を浮かばせる新技術で空中ディスプレイ事業を育成中。
広島本社。

<1> 株価指標&財務状態

株価指標は割高水準。そのためか、株価は長期で緩やかに下げ続けている。
自己資本比率約90%、有利子負債ゼロなので、財務状態は盤石。倒産リスクは極めて低い。

<2> 株価チャート

週足チャート by 株探

22年3月に急騰していますね。業績上方修正に伴って大きく買われた模様。それも過度な反応だったようですぐに急落しています。
その後は緩やかな下降線ですね。企業業績は安定していますが、現時点でも割高水準なので当面下げ基調はつづきそう。

<3> 決算情報

業績推移は特筆するような内容はないのでリンク先でご確認を。
事業別の売上高&営業利益は以下の通り。

事業計画及び成長可能性に関する事項(24/7/8) 抜粋

<4> 空中ディスプレイ事業

足元で株価が跳ねたのは、空中ディスプレイの海外開拓(中国のEV自動車メーカーへの売り込み)が注目されたからの模様。ただただ、これが気になる👇。

事業計画及び成長可能性に関する事項(24/7/8) 抜粋
事業計画及び成長可能性に関する事項(24/7/8) 抜粋

アスカネットの空中ディスプレイは、モノは良いが高いということか。コストを下げるためには量産化が一番の課題だと思いますが、ファブレス事業=製造委託活用のようなので、その他にも色々とハードルがありそう。
空中ディスプレイの提供価値は「近未来感」と「非接触」で、正直「触ったことがない人が喜ぶ」程度。新たな価値創出のレベルはそれほど高くない気がする。自動車などに採用されて製造コストが大幅に下がれば普及が進む可能性はあるかも。

<参考>二面直行リフレクター方式の補足(出典:Wikipedia)

  • 情報通信研究機構(NICT)と神戸大学において開発された二面コーナーリフレクタアレイを基本原理とする。

  • 2010年 発明者の前川聡氏がNICT発ベンチャーとしてパリティ・イノベーションズを設立。https://www.piq.co.jp/index.html

  • 2011年 大坪誠氏が空中結像技術を実用化するために、広島で新たな技術開発に意欲的に取り組もうとしていたアスカネットと組んで空中ディスプレイを実用化。

<5>売買戦略

株価は基本は下げ基調で、時々材料が出て跳ねるみたいな感じ。
売買するとすれば、跳ねたら落ち時に売りを入れて小銭を稼ぐくらいか。基本はアンタッチャブル。

以上です。

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