企業研究(140) 4376 くふうカンパニー/暮らしを支援するメディア運営
おはようございます。週明けは市場チェックもないので、企業研究から始めましょう。
4376 くふうカンパニー<東G>
暮らしに係るメディア運営。日常・地域生活、ライフイベント(結婚・不動産)など。小売り販促メディア「トクバイ」運営。
21年10月、旧くふうカンパニーとロコガイドが経営統合。
<1> 株式指標&財務状態
今期業績見通しの公表が売上高・営業利益・EBITDAのみなのでPERがバーになっていますが、会社四季報最新刊ではEPS20.9円を予想しています。現在株価でPER約19倍。まぁ少し高めかなというくらいな感じ。配当はありません。
自己資本比率は40%台後半でそこそこですが、有利子負債が58億円と少し多め。良くも悪くもないという感じですね。
<2> 株価チャート
足元で急落していますね。2/14(火)1Q決算発表の翌日にストップ安になっています。決算自体は黒字でそこそこだったと思いますが、決算と併せて発表された新株予約権発行(201,000株)で希薄化懸念でドカンと下げました。
報道発表資料を見ると、グループ役員向けに100株444円で割り当てるという内容で、発行株式数が約5,830万株→約5,850万株になるくらいの話です。下げ過ぎだと思いますが、燻った市況だったのでタイミングが悪かったですね。
<3> 決算
22年10~12月期は過去最高業績だった前四半期と比較しても悪くなかったと思いますが、まぁやっぱりタイミングですかね…。
<4> 事業内容
これが一番わかりやすいですね。事業セグメントは「毎日の暮らし」「ライフイベント」「投資・インキュベーション」の3本。この辺は、株探の企業情報や会社四季報の特色だけみてもわからんところです。
足元のMediaの月間利用者数は、M&Aで旅行お出かけサービス「RETRIP」を加えて増加。SaaSの契約アカウント数は「トクバイ」掲載店舗増で増加。
コロナ自粛が落ち着いて物価高が進行すると「トクバイ」「RETRIP」ともに増勢になるんじゃないでしょうか。個人的には一時「Zaim」を使っていました。
これからの経済情勢にあった事業展開で悪くはないと思いますが、国策テーマ(補助金など)に絡まないように見えるので爆発的に儲かったりはしないと思います。地道にユーザ接点を拡大できるかがポイントですね。まぁ、悪くないです。
なお、26年9月期グループ経営目標が「グループEBITDA 100億円/毎日の暮らし事業50%、ライフイベント事業50%」。今期業績見通しのグループEBITDAが31億円なので3年半で3倍強まで引き上げる計算となります。それでもEPSは60~70円くらい。
<5> 売買戦略
ここまで書いた通り、事業内容や業績は悪くない。ただ、爆発的に儲かったりはしない事業に見えます。そうなると、何のために売買するかが焦点。
新株予約権発行で株価水準を大きく下げているんですが、下げ過ぎなので、戻りを期待して以下の数式で目標設定。
❶ 大きく下げる前の株価水準 530円
❷ 現在の株価水準 395円
❸ 3分の1戻しの水準 440円 / (❶-❷)÷3+❷
❹ 半分戻しの水準 460円 / (❶-❷)÷2+❷
目標株価 460円 (+16.4%) =❹
第一利確 440円 (+11.4%) =❸
目標は設定できますが、いつ目標に到達するかは全然読めません。売買するなら、保有期間を決めて取組みましょう。だいたい3カ月くらいですかね。
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