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8/2 本日の市場見通し/円高シフトの要因

おはようございます。日経平均株価は28,000円手前で膠着した感じが続いていますね。少し市場観を整理しておきましょう。

昨日月曜日の日経平均は金曜日の終値程度で寄り付いて、徐々に値を切り上げていく展開でした。月末に値崩れせずに月初で切り上げるところを見ると、まだ買いの腰が強い印象。今週末のSQを通過するまでは同じような展開が続くんじゃなかろうか。今は焦らずに静観しておいた方が良いと思います。

急な円高シフトとその要因

気になるのはドル円。かなり円高に振れていて、現在1$131円台。
円高に振れるような経済指標の変化やイベントは全くなかったと思っていたところ、株マイさんの昨日の朝刊メールで以下の情報あり。

・7/24付けで日銀の審議委員に非リフレ派の人物が2名就任(岸田政権の指名)。その就任会見で「大規模緩和の副作用」と「出口戦略の議論」に言及しており、金融引き締めへ舵を切る布石ではと見られている模様。
・来年4月8日で黒田日銀総裁の任期が切れるので、新総裁次第では大胆な金融政策の転換の可能性があるものと推測される。

ようやく異次元緩和の出口戦略議論が浮上してきましたね。これは、日本の行く末にとって非常に重要なことなので歓迎しましょう。ただ、金利が上がるので、一般的に言うと株価は下がります。政策金利の誘導目標を引き上げると国債の利回りが上がるので、資金がそちらに流れるという理屈。もしくは銀行が日銀にお金を預けるのでマネタリーベース(市場に出回る貨幣の量)が減少することも影響します。
今、欧米諸国と比較して日本の株が買われているのは、金融引き締めによる景気後退リスクが低いからじゃないでしょうか。ただ、アメリカの出口戦略は非常にうまくいっている印象なので、遅れて日本が金融引き締めにかかったときにうまく行かずに一人負けする可能性は大いにあります。株価は将来期待によって動くことが多いと思うので、そろそろ日本の将来の金融引き締めと景気後退が意識されてくる頃合いでしょう。多分ね(;^ω^)

歴史的な円安を誘導していたのは欧米諸国との金利差だったはずなので、出口戦略の議論の可能性が浮上した段階で、ドル円が1$150円になるストーリーは一旦頭から外しておいた方が良さそう。
そうなると、輸出企業の先行きも不透明になってくるので、製造業や専門商社なんかも業績見通しは少しばかり厳しくなるのかなと思います。

足元の日経平均先物は、アメリカ市場の下落を受けて少し下げていますが、今日も28,000円手前で揉む展開でしょう。

円高に関連して気になる銘柄

6301 コマツ<P>

7/29引け後に素晴らしい決算を発表した割に、昨日は値下がり。
市場コンセンサスに満たない内容だった模様で、さらに足元の円高も意識されてしまったのかなと思います。
3,000円を割っている株価水準は上げ値余地が十分だとは思いますが、PERは12.5倍と平均的なので、この決算発表で動意づかないなら多分長期戦になるよね。本日含み益が出ている内に上手く逃げたい😢
 

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