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企業研究(92) 9519 レノバ/上げ値追い祈願

こんにちは。3連休スタート。定期購読している会社四季報最新刊も宅配されたし、企業研究に精を出しましょう。

9519 レノバ<東1→プライム>

再生可能エネルギーの発電・開発・運営。NTT→KDDI→イー・アクセスと通信業界を渡り歩いた千本(せんもと)会長が、日本の再エネ企業経営の第一人者として市場を牽引。

株探基本情報(22/3/19)

<1> ファンダメンタルズ

会社四季報上で確認できる前期までの3期は連続黒字でしたが、今期は秋田県由利本荘市沖の洋上風力発電の公募落選で損失処理が発生して赤字転落見通し。来期は今期開発の苅田と軽米尊坊が通期貢献で黒字浮上の模様です。
設備投資業だから仕方ないと思うんですが、有利子負債が約2,000億円とかなり大きい。
信用はかなり買い残が大きい(約420万株)ですが、人気銘柄で1日の出来高が200万株前後あるし、3/18は材料が出て出来高が跳ねた(約2300万株)ので、まぁそれほど上げ値には影響がないでしょう。

<2> 株価推移

9519 レノバ 週足株価チャート

ご覧の通り、コロナショックから相場が立ち直る中で人気銘柄になって、昨年中は5,000~6,000円まで上げ値追いした後、秋田県由利本荘市の件で暴落しています。新興市場割高銘柄から資金が抜かれている真っ只中だったので本当にタイミングが悪かった。
ただ、企業としての将来性は確かなのと、3/18の経産省発言(洋上風力の事業者公募基準見直し示唆)でようやく反転しております。これから上げ値追いに入って短期で半値戻し(3,000円台)位までは期待しましょう。これから乗っても十分に間に合うと思います。

<3> 業績

ファンダメンタルズで触りを書いたのでこちらを直接ご確認ください。

<4> テーマ性と材料

当銘柄は再生可能エネルギー銘柄の旗手扱いで、比較対象になりやすい9514エフオン・9517イーレックス・7162アストマックスあたりの企業信頼度がイマイチなので、買うならこれでさらに時期は今でしょう。
あとは、反転材料として、経産省の洋上風力に関する足元の動きはかなり強いと思います。流れを箇条書きしますね。

❶ 秋田県由利本荘市沖と千葉県沖の公募は三菱商事を中心としたグループが全勝。他よりも売電価格が圧倒的に安いことが評価されたが、このグループよりも稼働時期が早い事業者が存在した模様。

❷ ウクライナショックを受けて、経済産業省は3/18に洋上風力発電の事業者を公募する際の審査基準を見直す方針を発表。国産エネルギー導入を加速する必要があると判断し、早期に稼働できることを重視する方向で3/22の審議会で具体的な議論を開始する。

❸ 現在公募中の「秋田県八峰町・能代市沖」は、6/10までとしていた公募期間を延長して新たな審査基準の適用を目指す。

要するに、❶の結果を見ると今後も三菱商事が勝ちそうだなとみんな思っていたところ、基準見直しされるならレノバにも目が出てきたと言うことで、急落の原因であった悪材料が緩和されたので3/18に即反応して急騰しています。足元の新興市場市況も良いし、一過性ではなくて当面買いが集まるんじゃないかなと思います。

<5> 売買方針

筋がいいなと思うなら、週明け火曜日に余力がある分で買いつけましょう。
 第一利確 2,200円
 第二利確 2,800円
 最終目標 3,500円(期間 1カ月くらい)

テーマ性が良いので、その後も基本は当面上げ値を狙えると思います。

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