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企業研究(73) 8095 アステナHLD/決算通過で▲20%値下がった低位高配当銘柄

こんばんは。週明けもあまり相場は好転しそうにないので、そんなときは値下がりしている優良銘柄探ししましょう。

■ 8095 アステナHLD<東1> 388円 ※1/21終値
旧社名イワキで21年6月に持株会社化。医薬品等卸から後発薬や表面処理薬品の製造など多角化。M&Aにも積極的。

株探 基本情報(22/1/23)

<1> ファンダメンタルズ

PERは少し割安水準、その割に利回りは高めですね。こういう場合は配当性向が高くなっているはず。
信用倍率は61.63倍で買い残が200万株超。これは多い。発行株式4,063万株×浮動株15.2%≒620万株が流通株式で、その32%くらいは信用買いで保有されている計算。ただ、この数日の日柄の売買高が50万株くらいだから、レシオは4倍くらい。信用買いが上げ値の重しにはなるものの、結構すぐに消化さえる気もするな。

<2> 株価推移

8095 アステナHLD 週足株価チャート

ご覧の通り、現在株価はコロナショックの安値の+10%くらいの水準。急落しましたねー。

<3> 業績

これが問題のひとつ。今期業績見通しが市場予測を大きく下回りました。

8095 アステナHLD 決算情報

会社四季報2022年新春版では、売上高74,500/営業利益2,500を予測していましたので、マイナスサプライズですね。でも落ち着いてよ。最終益15億円で黒字だからね。まぁ、保有していない身分としては、割安になってくれる分には嬉しいけど。

<4> 中期経営計画

今期(22年11月)が初年度の3ヵ年計画ですが、売上高は「収益認識に関する会計基準」適用で▲230億円の減収、営業利益は先行投資が重く事業環境変化の影響が不透明で一旦底を打たせて上げる算段ですね。その通りになるかはわかりませんが、まぁいいか。ここ数年は増収で頑張ってきたから、少し息抜きということで、これからしっかりまた頑張って(*´ω`)
さぁ問題(の2つめ)は、株主還元方針=配当よ。

2021年11月期 決算説明会資料

1株当たり総資産が678円だから、配当18円だとDOE=2.65%。配当性向はEPS37.6円の見通しだから48%ほど。………無理してんなぁ。連続増配期間を記載しているってことは、上方修正する場合にワンチャン上乗せもあるってことでしょう。多分……。無理している感があるのはなんか心配だな"(-""-)"

<5> 売買方針

まぁ心配な面がないわけじゃないですが、一気に安くなり過ぎているので、週明け月曜日の市況を見て安値で掴んで1カ月くらい自律反発を待ちましょう。半値戻しくらいは期待していいと思うから、目標価格は435円くらいかな。キャピタルゲインが目論見通りにいかなくても、1回目の配当が貰える5月末まで保有しておけば、まぁ何とかなるでしょう。

業績見通しと配当性向高めなのは気になりますが、手堅く儲けるには非常に良い銘柄でおすすめです。FYI(^_-)-☆


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