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企業研究(132) 3236 プロパスト/長期割安放置の不動産銘柄

おはようございます。今年も利益に繋がる企業研究記事を上げていきたいと思います。

3236 プロパスト<東S>

株探基本情報(22/12/30)

首都圏中心にマンション開発、中古物件バリューアップ販売を展開。2010年5月に民事再生法適用、2011年2月に再生手続き終結。2015年よりシノケングループが筆頭株主。
過去に読み解き記事でも取り上げているので、こちらもどうぞ。

<1> 株式指標&財務状態

PERは3.6倍と超割安。この水準で放置されています。通常の不動産銘柄に株主が期待するもの、求めるものって配当だと思うんですが、ここ数年は年間2円で固定。利回り1%台はあるだけマシという感じで、業界水準では相当低い。
自己資本比率は30%を少し割るくらいなんですが、有利子負債が173億円とバカでかい。増配するならまずは借金を返済した方が無難ですね。直近の短信では長期借入金が約159億円→約143億円と前年同期から16億円くらい減っているので、借金返済は順調なんでしょう。

<2> 株価推移

週足チャート by 株探

120円~200円のレンジでロングでは緩やかに下げていますね。標準株価が140円台で、ときどき30~40%くらい跳ねてすぐ戻すみたいな特徴です。
直近で跳ねたのが昨年8月。すでに5ヶ月くらい経つので、そろそろぽんと跳ねてもおかしくはないかなと思います。1/10の上期決算発表を機にというのもなくはないかも🦆🦆🦆

<3> 決算情報

基本、年次では安定した黒字を計上しています。不動産銘柄なので物件売却時期に影響を受けて四半期単位の業績はボラがあるんですが、1Qはかなりの好決算。ただ、株価は少しだけ上げてすぐに元の位置に戻しています。

<4> 増配のタイミング予測

長期間監視していますが、増配するか、もっと突き抜けた業績を出すかしないと、株価は反応しない気がします。
増配については、3~5年の中期経営計画を作って、緩やかに配当を上げていけばいいと思うんですが、財務上のネックは有利子負債なので、長期借入金の残高との兼ね合いになるでしょう。
有利子負債倍率=(有利子負債-現預金)÷(営業利益+減価償却費)が足元で2.16倍なので、できれば1倍くらいまで抑えたい。分子が約115億円、分母が約50億円という感じかな?分母は急に増えないだろうから、あと50億円近い返済が必要。増配環境が整うまではあと2年以上はかかりそう…。

<5> 売買戦略

株価は底値っぽいと思うんですが、それでも当面は200円を上抜けるキッカケがなさそうなので、今は買わなくていいと思います。
2Qも1Qレベルの好業績なら200円近くまで跳ねるかもしれませんが、すぐに値を戻す可能性が高いので、決算プレイするかならば良いところで利確しましょう。


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