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ウッドショックで利益を伸ばす企業(1911住友林業)

おはようございます。月曜日の朝から清々しさの微塵もない記事を連投しておりますが、別に心が荒んでいるわけではありません。多分、大丈夫です。

さて、標題。

ウッドショックで5月高騰した建築材価格ですが、北米では既に沈静化しているのではというのが前の記事で書いた要旨です。じゃあ、ウッドショックで誰が損して誰が得しているの?という話しですが、もちろん儲けている方々もおりますよ。

■1911住友林業 2,105円 (7/16終値)

https://minkabu.jp/stock/1911

木材建材卸大手。日本だけではなく米豪でも住宅事業を展開。ウッドショックへの対応は以下の会社四季報の文章が象徴的ですね。

「主力の米国は旺盛な需要が継続。国内は木材自社調達で供給不足影響は限定的。国内外ともに木材価格高騰を販売価格転嫁で吸収。(中略) 営業益拡大。

きっちり販売価格に転嫁して、経常利益800億円を目指しておられますよ。住友系でもすみりんさんはあまり悪いイメージがなかったんですが、住友は住友ですね。住友不動産なんかよりはマシなんだろうけど。

以下、IRサイトに張り付いていた12月期1Q決算説明会の質疑応答。

■質問
木材建材事業について、木材価格の上昇は業績の向上に繋がるのか。
■回答
価格上昇は木材建材事業の売上高、利益の上昇に繋がると考えて良い。ただし、一部の分譲住宅メーカーにおいて、供給不足から工事の遅延や受注抑制といった動きが出てきている。業界全体で着工の減少となれば当社の木材建材事業にもマイナスの影響が出てくる可能性がある。将来を見通すことには難しい側面があるが、マーケットの状況をしっかりと見ていく。

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まぁ、利益率を変えずに価格転嫁して販売したら、そら増収増益になりますわな。でも、大本の上流工程が損せず得するなら、大損するのは下流工程の方々か、消費者ってことですよね。報道の方々も、ウッドショックでワーワー騒ぐんじゃなくて、こういうことにも言及したらどうなんでしょうか。

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